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日本郵便・セイノーら、自動運転トラックの幹線輸送実証 東京~大阪

日本郵便とJPロジスティクスは、セイノーホールディングスとT2が実施する自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証実験に'25年1月から参加する。

セイノーHDとT2の2社は7月に、レベル4自動運転トラック幹線輸送の実現を目指した公道実証を10月から'25年6月まで実施することを発表した。また、日本郵便とセイノーHDは幹線輸送の共同運行に向けて業務提携していることから、日本郵便およびJPロジスティクスの実証への参加が実現した。レベル4自動運転とは、特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態。

実証内容は、「幹線輸送における自動運転の路線検証」と「自動運転における共同輸送貨物の積載検証」。全ての実証実験において、ドライバーが乗車する。

場所は東京~大阪間で、東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路および京滋バイパスを走行予定。

セイノーHDが施設および貨物の提供提供と運行路線の設定、日本郵便とJPロジスティクスが施設および貨物の提供、T2が自動運転トラックの技術およびオペレーションの提供を担う。

T2代表取締役 CEO 森本成城氏は、'25年7月のレベル2自動運転トラックでの幹線輸送サービス、'27年のレベル4自動運転トラックでの幹線輸送サービスの開始を目指すとしている。

左から、T2 代表取締役CEO 森本成城氏、セイノーHD 執行役員 河合秀治氏、日本郵便 常務執行役員 浅見加奈子氏、JPロジスティクス 代表取締役社長 安達章氏

取り組みの背景には物流の2024年問題があり、国の試算によると2030年には34.1%の輸送能力が不足するという。経済や国民の生活を支える大動脈である幹線輸送において、新たな輸送モデルを創造し、持続可能な物流の実現を目指す。