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パナソニックとミサワホーム、複数荷物に対応の宅配ボックス

パナソニック ハウジングソリューションズは、ミサワホームと協業し、複数の荷物を受け取れるポスト一体型宅配ボックスを12月1日に発売する。外構型の価格は17万円(税別)。袖壁設置型のミサワホーム専用製品は10月に発売、価格は住宅に含まれる。

働き方改革関連法によりトラックドライバーの時間外労働への規制や輸送能力の不足が懸念される一方、EC市場の拡大で宅配物は増加しており、運送効率の改善が課題になっている。そうした状況に対応する製品として、パナソニック ハウジングソリューションズは、複数の荷物を受け取れるポスト一体型宅配ボックスを市場に投入する。運送効率の改善に寄与することで、CO2排出量の削減や地球環境問題の解決につなげていく。

ミサワホームは、宅配ボックスを住宅にビルトインした新しい生活スタイルを実現するため、注文住宅「SMART STYLE Roomie」の大屋根タイプの袖壁部分に宅配ボックスを組み込んで、全国で10月から提供する。

住宅袖壁への設置構造については、両社で協業し、住宅ビルトインのポスト一体型宅配ボックスとして、新しい荷物の受取スタイルを提案するとしている。この袖壁設置型はミサワホーム専用製品として「宅配boxマルチポスト」の名称で展開する。防水性や耐久性に関連した設置構造はミサワホームが特許出願中。

注文住宅「SMART STYLE Roomie」の大屋根タイプの袖壁部分に「宅配boxマルチポスト」を組み込む

ポスト一体型宅配ボックスは、ポストと宅配ボックスの複合構造。大型と小型の収納スペースが設けられ、大小含めた複数個の荷物の受取りが可能。大型収納スペースはさらに大小で2段に分かれ、各扉に施錠機能を搭載する。大型収納スペースのサイズは、上段が310×130×365mm(幅×高さ×奥行き)、下段が310×365×365mm(同)。

上部の小型収納スペースは、郵便物と小型宅配物の投函が可能。ポスト投函口は幅330mm、厚み70mmまでの荷物に対応しており、ゆうパケットプラスであれば最大3個が入る。

配達業者による施錠は、レバーをスライドさせるだけの簡単な操作とした。納品された荷物を取り出す場合は、背面側のプッシュ式ボタンに暗証番号を入力して解錠し、取り出す仕組み。裏側の取り出し扉はひとつで、1回の解錠ですべての収納スペースにアクセスできる。取り出し扉を開けると、表側のロックは自動で解除され、再び納品待ちの状態になる。

外観デザインは住宅と調和するよう、外観の凹凸や分割線を減らし、操作部や蝶番を目立たなくして、フラットでノイズレスなデザインに仕上げた。カラーラインナップは鋳鉄ブラック、漆喰ホワイト、エイジングブラウンの3色。大きさは416×472×791mm(幅×奥行き×高さ)。