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DMM.com、ステーブルコイン導入へ 将来はクレカ代替「決済手段」に

DMM.comとDMM Crypto、Progmatの3社は、ステーブルコイン(SC)の発行・管理基盤「Progmat Coin(プログマコイン)」基盤を活用し、改正資金決済法に準拠した新たなSCの発行に向けた共同検討を開始した。

この検討を通じ、DMMグループが構想するデジタル経済圏「Seamoon Protocol」において、独自トークン(暗号資産)「Seamoon Protocol(SMP)」と合わせて独自SCを発行し、一体的に活用することで、トークン経済圏拡大を目指す。

Progmatは、パーミッションレス(パブリック)ブロックチェーン利用を前提とした「Progmat Coin」基盤を開発しており、同基盤を用いた各ブランドのSCは、取り扱う仲介者が必要なライセンス登録を完了し次第、発行・流通が可能になる。

DMMグループでは、独自トークンを軸としたweb3経済圏の構築を目的にDMM Cryptoを設立。2023年12月にはweb3プロジェクト「Seamoon Protocol」のホワイトペーパーを公開している。同プロジェクトは、DMMグループのエンタメサービス群において、経済圏内の決済手段であるトークン「SMP」のユースケースを段階的に拡張していく計画。暗号資産は柔軟な発行や流通が可能だが、価値の安定が難しいという特性がある。Seamoon Protocolでは、今回の共同検討を通じ、この安定性をカバーし、経済圏の発展と安定を同時に実現することを目指す。

独自SCを2024年度内に発行することを目標とし、テストネット上で発行・検証を開始する。

フェーズ1では、売上を基にした資産をブロックチェーン上のトレジャリープールにプールしておく手段として、Progmat Coin基盤を使った新たなSCを発行。SMPの価格安定化と、Seamoon Protocol経済圏の発展を目指す。

フェーズ2では、DMM Cryptoに加え、DMMグループ企業間の決済手段として活用。さらにDMM Cryptoと取引先企業間の決済や、DMM Cryptoから取引先企業への「SMP」貸与の返済手段など、利用シーンを拡大する。フェーズ3では、ホワイトリスト登録済みの取引先企業間の決済手段や、ゲームプレイヤー等による決済手段(クレジットカード決済の代替)など、「決済手段」としての普及を視野にいれる。