ニュース

KDDI、位置・関心データを活用するリテール店舗開発ソリューション

KDDIは、小売りやサービスなどのリテール業界の課題解決のため、KDDIが保有する位置情報などの興味関心データと、顧客の保有する店舗売上・会員情報などのデータを組み合わせてダッシュボード化する店舗開発ソリューション「KDDI Retail Data Consulting」を開始する。

同ソリューションでは、新店舗の出店候補地を分析し、商材への関心の高さや競合商圏との重複度合いなどを可視化する「店舗開発支援パック」や、類似店舗のデータを基に新店舗の売上予測を支援する「売上予測支援パック」など、5種類のパックを提供する。

商圏の可視化

提供予定のパックは以下の通り。

  • 店舗開発支援パック
    属性/位置情報/興味関心データを基に出店候補地の評価付けを実施
  • 売上予測支援パック
    店舗単位での売上予測を目的にPOSデータの集計、予測モデルの構築を実施
  • マーケティング活用パック
    データドリブンな販促・マーケティングサイクル構築を支援
  • 在庫可視化・最適化パック
    商品ごとの在庫回転率を可視化し改善を支援
  • 品揃え最適化パック
    店舗単位での商品棚最適化を目的にPOSデータを集計、需要予測支援
店舗開発支援パック
売上予測支援パック
マーケティング活用パック
在庫可視化・最適化パック
品揃え最適化パック

KDDIが保有するビッグデータと、顧客の社内に点在するデータを組み合わせて活用することで、客観的データに基づいた候補地評価や出店判断などに活用していく。

KDDIが持つ位置情報データだけでなく、決済データやEC・エンタメコンテンツなどのサービス利用状況データも活用し、顧客特性と行動傾向を詳細に可視化。近隣の競合店舗の場所なども一元的に把握できるため、例えば「ある店舗周辺では旅行に関心の高い人が午前中に多く、近隣に旅行代理店は出店していない」といった、データ分析を効率的に実施できるとする。

店舗開発支援パックでは、商圏の特徴を、人流データ・興味関心データにより可視化。ヒートマップで人流をすぐに確認できるほか、候補地の指標分析などに活用できる。

実際に、KDDIグループで英会話教室などを展開するイーオンにおいて、同ソリューションの「店舗開発支援パック」を先行導入。結果、データに基づく分析がスピーディに行なえるようになったという。

候補地商圏の指標分析