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PFN、日本語LLM「プラモ」の無料トライアル

Preferred Networks(PFN)は、子会社のPreferred Elements(PFE)が開発する大規模言語モデルPLaMo(プラモ)β版のトライアルAPIの利用申込みを開始した。アカウント発行後、無料で利用できる(10月までの期間限定)。今後はトライアルの検証結果をふまえた改善や追加学習などを実施し、商用版のPLaMo 1.0 Primeとして今秋発売予定。

日本の生成AI基盤モデル開発力向上を目指す政策「GENIAC」において、PFNが開発した1,000億パラメータのマルチモーダル基盤モデル「PLaMo-100B」の成果を一般に公開するもの。PLaMo-100Bは既存モデルをベースにせず、事前学習で合計2兆トークンの日本語と英語のテキストデータを学習させてフルスクラッチ開発しており、日本語性能を評価する標準的なベンチマークJaster 0-shotと4-shotsにおいて、国内外の主要な大規模言語モデル(LLM)を超える高い日本語性能を示しているという。

無料トライアルでは、PFEがPLaMo-100Bをベースに指示学習やモデルマージを行ない、日本語・英語の文章生成能力をさらに強化した「PLaMo β版」を法人・個人問わず期間限定で提供。チャット形式による日本語の対話や、アプリ開発のバックエンドへの導入を試せる。商用利用も可能。

PFNグループは、PLaMo 1.0 Primeの提供開始に向け、製造業、素材産業、医療、金融、自治体などを中心に各分野特有の専門性を持つLLMとして、機能強化と安全性の検証を行なう。また、PFNが生成AIを活用してチャットボットや文書生成などの特定用途向けパッケージ製品群として提供する「PreferredAI」との連携や、外部ベンダーのAIサービスのバックエンドとしての提供も進める。