ニュース
渋谷サクラステージ商業エリア本格開業 フードとカルチャーが交わる37店
2024年7月18日 21:01
渋谷駅前の新複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の商業エリアのショップおよびレストラン37テナントが、7月25日にオープンする。東急不動産は、開業に先立ちメディア向け内覧会を実施した。
渋谷サクラステージは、東急不動産が「渋谷再開発における駅中心地区のラストピース」と位置づける、SHIBUYAサイドとSAKURAサイドの2つの街区で構成される複合施設。SHIBUYAサイドは地上39階建のSHIBUYA タワーと地上17階建のセントラルビル、SAKURAサイドは地上30階建のSAKURAタワーと地上5階建のSAKURAテラスで構成される。
7月25日にオープンするテナントはSHIBUYAサイドおよびSAKURAテラスの一部に入居する37テナント。カフェ、ドラッグストア、コンビニ、フィットネスジムなど12テナントはすでにオープンしており、合計約49テナントの営業がスタートする。さらに3テナントが年内にオープン予定で、SHIBUYAサイドおよびSAKURAテラスでは52テナントの出店となる。
4階には飲食店が計17店舗
SHIBUYAサイドの商業フロアは地下2階から地上5階で、中でも力を入れているのが「サクヨン」と名付けられた4階のフロア。サクヨンの名称は「サク」ラステージの「4」階に由来しており、覚えやすさと親しみやすさを狙いとしている。
サクヨンは「カルチャーとフードが交わり、新たなつながりが生まれる場」となることを目指した店舗等が並ぶフロア。カルチャーの側面では、「TSUTAYA BOOKSTORE」「SHARE LOUNGE」「re-search」(いずれも運営はCCC)、およびインディークリエイターのためのクリエイション拠点「404 Not Found」を展開する。
TSUTAYA BOOKSTOREは約16万冊の在庫を展開する渋谷エリア最大級の書店となる。re-searchは東急不動産とCCCのまちづくり協定の一環として、アートの社会実装を試みる場で、次世代アーティストの応援などを通じ、渋谷をアートの力で盛り上げるとしている。
404 Not Foundには、イベントスペース、物販、カフェスペース、配信スタジオを設置。ゲーム、アート、音楽、フードなど様々なカルチャー領域で活動するインディークリエイターの聖地を目指し、展示イベントやワークショップ、音楽ライブ等を開催する。404 Not Foundの名称はWeb上でサーバを見つけられなかった際のエラーコードに由来しており、「まだ存在しないもの」を表現している。
さらに、期間限定のポップアップレストランが出店するエリアとして「404 Kitchen」を設置。レンタルキッチンもあわせて設け、様々な形で料理人等のチャレンジをサポートする。
404 Kitchenも含め、4階のフードエリアを「FOOD MET」と名付け、桜丘の新たな商店街を表現したフードホールとして展開する。桜丘は地元民をはじめ、ビジネスパーソンや若者など多種多様な人たちが集まる「カオス」な場所であったことをイメージした構成で、404 Kitchenのほか、「SHIBUYA SAKURAGAOKA BEER HALL」、「渋谷 By STREET」を加えた3エリア、全17店舗が出店する。
SHIBUYA SAKURAGAOKA BEER HALLには8店舗が出店。昼はフードコート、夜はレストランとして楽しめるエリアで、複数の店舗のメニューを一度に楽しむことができる。また、夜営業の時は昼よりも照明を落として営業する。
モバイルオーダーを導入している点も特徴で、席に座ってオーダーすることが可能。サクラステージには計1万人に及ぶオフィスが入ることから、特に昼時は混雑することが予想される。並ぶことなくオーダーできるようにすることで、席に座ってオーダーしたら食事ができるまで歓談をしたり仕事をするなど、時間を有効に使えるようなシステムとしている。
また「BEER HALL」の名称通りビールも売りのひとつ。施設内で醸造するポップでユニークな地ビールづくりを目指した「SHIBUYA BREWERY」が開業する。
渋谷 By STREETは路面店のように6店舗が並ぶエリア。酒場、カジュアル寿司、ステーキなどカテゴリーは様々だが、すべての店舗を同じオーナーが運営する。これは、人気店とあまり人気がない店という差が生まれることによる、店同士の関係性やエリアの雰囲気の悪化を防ぐためのもので、客が楽しめるエリアづくりを図る。
3階では日本のコンテンツを世界に発信
3階は、日本の優れたコスメ・キャラクターを世界に発信することを目指す「コンテンツ・ポップカルチャーゾーン」として展開。カネボウ化粧品のグローバルメイクアップブランド「KATE」の初のグローバル旗艦店や、日本のカワイイ文化を世界に発信する「サンリオ」のショップ、ゲーム実況集団「高田村」の初の試みとなる公式ショップ「高田村交易所」などが出店する。
また、デジタル演出およびAR等の技術を体験する場となるイベントスペースを設置している。開業時には「写真のない写真展」が実施され、文字にスマホをかざすと写真が現れるという演出を楽しめる。
2階は渋谷駅や渋谷フクラス等からデッキで接続されるフロアでもあることから、「カルディコーヒーファーム」や「東急ストア」といった日常使いに便利な店舗が出店。また、CCCが企画に携わる、食をベースとした地域応援・生産者支援を⾏なう「CHEEAT TOKYO(チート トウキョウ)」が出店する。
7階には、国際医療施設としてウェルビーイングを支える空間「SHIBUYA ウェルネスセンター」、および企業支援施設としての会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート 渋谷サクラステージ」がオープンする。