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後悔したくない人に贈る「プライムデー 5つの誓い」(2024)

今年もAmazonプライム会員向けの大型セール「プライムデー」の時期がやってきました。先行セールを合わせると、じつに1週間というロングスパンで、すでに多くの特価品情報がネットを賑わせているのはご存知の通り。

もっともこうしたセールでは、勢いでポチった自称オトクな品が実はそれほどオトクでないことがあとから分かり、後悔する羽目になることもしばしば。セールを楽しみ、真にオトクな品をゲットしたければ、最低限の心構えだけは必要です。

今回は、ポイントアップキャンペーンに登録したりスタンプラリーに参加するといった、プライムデーにつきもののお得情報とは別に、プライムデーの買い物で後悔しないために利用者が心得ておくべきポイントを「プライムデー 5つの誓い」としてまとめてみました。

誓いその1:プライムデーまで知らなかった製品やブランドには手を出さない

プライムデーをはじめとする大型セールで無駄遣いしないコツは「セールまで知らなかった製品やブランドが安いからと言って手を出さない」こと。これはネットでよく知られた「買う理由が値段ならやめておけ。 買わない理由が値段なら買え。」という名言に通ずるものがあります。

もちろんプライムデーが新たな出会いのきっかけになる可能性はゼロではありませんが、購入対象を既知の製品や、ほしい物リストに入っていた製品だけに絞るのは、製品の当たり外れが激しいジャンルで「打率」を上げるのに有効です。

誓いその2:先行セールで対象アイテムが売り切れてもキレない

プライムデーでは2023年から「先行セール」と称し、会期の少し前から一部の製品がいち早くセール価格で提供されるようになりました。今年(2024年)に至っては、プライムデーが2日間なのに対してこの先行セールは土日祝を含む5日間も設定されており、事実上プライムデーが1週間あるのと変わらない状態になっています。

プライムデーまであと数日あると油断していて、いざ当日覗いてみたところすっかり対象アイテムが売り切れてしまっていたり、購入はできたものの納期がとんでもなくかかるケースも。特に土日祝は加熱しやすいことから、遅くともこの期間中にはチェックしておいたほうがよさそうです。

プライムデーの対象セール商品が一部先行して登場する「先行セール」。先行セール期間中に在庫切れになる可能性も示唆されているので要注意

誓いその3:Amazonデバイス新製品が大幅値引きされてもびっくりしない

かつてはEchoやFireといったAmazon製デバイスは、プライムデーで安くなるのは旧製品ばかりで、新製品はスルーされることがほとんどでした。しかしこの風潮が昨年頃から変わり、発売されたばかりの「Echo Pop」が半額以上の大幅割引となるなど、むしろプライムデーに併せて新製品を投入してきていると思わせる例も散見されるようになりました。

今年のプライムデーでも、つい先日発表された「Echo Spot」が、発売記念セールと称して、48%引の5,980円で販売されています。これだけ安いとセール後に通常価格に戻った時に割高に見えるのは必至で、ここは素直に乗っかっておくのもひとつの手と言えそうです。

プライムデーに合わせたタイミングで発表されたEchoシリーズの新製品「Echo Spot」。いきなり48%オフという強烈な値引きが目を引きます

誓いその4:到着までに驚くほどの日数がかかっても我慢する

毎年加熱するプライムデーでは、大量の製品が発送されるためか、通常よりも納期がかかることもしばしば。ほんの数日余計にかかるだけならばまだしも、この7月の注文でありながらお届け予定が9月だったりと、途方もなく先の納期が表示されることも。

なかには物流のパンクを見越して余裕を持って納期を表示しているだけというケースもあるようですが、ストック目的に買われる食品などでは、同じカテゴリの製品が揃ってこの状態ということも。納期を優先したければ、この時期は敢えてAmazon以外のストアに目を向けてみるのも、賢いやり方と言えるかもしれません。

「無洗米 5kg」で価格の安い順にソートした状態。どれも納期は3週間以上の待ちとなっています。プライムデーではこうしたケースがしばしば起こります

誓いその5:物価高になる前の「オトクな価格」には執着しない

食品や日用品をリピ買いする時は、以前のセールにおける購入価格と比較して、買うかどうかを判断している人も少なくないはずですが、最近は急激な物価高による価格改定のせいで、セール価格のはずが昨年までの通常価格と同等だったり、昨年のセール価格が現在の通常価格の半額近かったりと、調べれば調べるほど物価高を痛感し、ポチるのを躊躇することもしばしば。

一度上がった価格が下がるのはレアケースなだけに、こればかりは残念ながらあきらめるしかありません。価格の推移をチェックできる「Keepa」を使う時も、価格改定以前の情報は気にしないほうが、精神衛生上よいかもしれません。

セール直前に値段を釣り上げて割引率を高く見せる手口を見抜くのに有効なブラウザ拡張機能「Keepa」ですが、近年の物価高による価格高騰も一目瞭然で、見ていてため息が出ることも?