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伊藤園、ペットボトルの「ラベルtoラベル」水平リサイクル

伊藤園は、フジシール、三菱ケミカルグループと協働で、「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージに採用するシュリンクラベルを回収し、再び製品のラベルに使用する水平リサイクル「ラベルtoラベル」の実証実験を、6月下旬から開始する。

埼玉県熊谷市において使用済みシュリンクラベルを回収し、印刷されたデザインを取り除いた後、新しいラベルに再生する取り組み。6月下旬から熊谷オリジナルパッケージ製品のパッケージにラベルtoラベルにより再生したラベルを採用する。

回収専用ボックスは熊谷市を中心とした量販店や小売店に設置するほか、うちわ祭り等のイベントでも設置。フジシールがペットボトルの使用済シュリンクラベルから印刷インキを剥離し、三菱ケミカルグループの製膜技術の組み合わせにて、新しいラベルとして再生するという資源循環を実現する。

熊谷市では、エアコンを消して涼しい場所に集まり夏を快適に過ごす「クールシェアくまがや」に取り組んでおり、2016年5月から「クールシェアくまがや公式飲料」として健康ミネラルむぎ茶を採用。クールシェアくまがやの各種活動を健康ミネラルむぎ茶 熊谷オリジナルパッケージを通じて発信している。

一方、ペットボトルを除く容器包装プラスチックの多くがサーマルリサイクルとして熱利用されている。これに対して伊藤園は、ペットボトルだけではなくラベルにおいても水平リサイクルの仕組みを確立し、新しいラベルの資源として活用していくことを目指し、今回の実証実験を実施する。

ラベルtoラベルの取り組みは、新たなラベルに使用される石油由来資源の使用量削減、気候変動の要因でもあるGHG排出量の削減が期待できるとしている。