ニュース

ニコニコ、広告ブロックで年間損失1億円 ツール利用停止呼びかけ

ドワンゴは、ニコニコ利用時の広告ブロックツール(AdBlock)の使用について、注意喚起を行なった。広告ブロックツールによって本来表示されるはずの広告が非表示になることで、広告収益として年間1億円以上の損失が発生しているという。

ニコニコの運営・開発は、プレミアム会員料金の収益やサービス上に掲載されている広告収益によって行なわれている。広告収益は「クリエイター奨励プログラム」の原資にも活用しており、クリエイターの活動支援や二次創作文化の推進を目的として、ニコニコの投稿作品に奨励金の形で分配している。

しかし、広告ブロックツールにより広告収入が減少したことで、運営や開発への影響だけでなく、クリエイター奨励プログラムの報奨金も適切に分配できない状態にあるという。また、広告ブロックツールにより、一部機能や表示などに意図しない不具合が発生する場合もある。

こうしたことから同社は、広告ブロックツールの使用者に対して、広告ブロックツールを無効化するか、使用しているツールのホワイトリストにドメイン(nicovideo.jp)を登録するよう呼びかけている。

また今後は、広告ブロックツールへの対策も検討する。ただし、広告の内容が不快であるがゆえに広告を非表示にするというユーザーの声もあるとし、同社としても、問題のある広告に対しては即時停止するなど、適切な広告配信に取り組む。