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「エンジンのリボーン」 トヨタ・スバル・マツダが新世代エンジン開発
2024年5月28日 15:16
SUBARU、トヨタ、マツダの3社は、カーボンニュートラル実現に向け、電動化に適合する新たなエンジン開発を三社三様で宣言した。新たなエンジンでは、モーターやバッテリーなど電動ユニットとの関係性を見直すことで、それぞれニーズに合わせた最適な組み合わせを可能にする。
次世代のエンジンは、エンジン単体の性能向上だけではなく、電動ユニットと組み合わせることを前提に、エンジンと電動ユニットがそれぞれの得意領域で最適に機能することを目指す。
これまで、エンジンとモーター+バッテリーを組み合わせたハイブリッドやPHEVでは、エンジンが「主」という位置づけだったが、電動化を前提とした小型高効率、高出力のエンジンを開発することで、エンジンとモーター+バッテリーの比率を自由に変えられるようにする。
トヨタではこれを「エンジンのリボーン」と位置づけ、エンジンのみの車両やモーター+バッテリーのみのBEVはもちろん、エンジン2割、モーターが8割のような車両の開発も可能にするという。バッテリーを増やすことでより長距離のEV走行が可能なハイブリッドやPHEVが可能になるなど、柔軟性を高め、エンジンやモーターの特性を生かしながら、国毎に異なるニーズに対応させる。
また、エンジンが小型化することでクルマの形状デザインも変化するほか、多様なカーボンニュートラル燃料にも対応する事で内燃機関でのカーボンニュートラルを実現する。
こうしたアプローチに対して、スバルは水平対向エンジン、マツダはロータリーエンジンなどをベースに、それぞれ独自に電動化と共存可能なプラットフォームを開発する。