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「大阪堂島浜タワー」竣工 大阪三菱ビル建替で商業・ホテル・展望施設
2024年4月22日 13:42
「大阪三菱ビル」の建替え計画として進められてきた複合ビル「大阪堂島浜タワー」が、4月15日に竣工した。商業ゾーンは4月、ホテル・観光展望施設は7月より順次開業する。御堂筋と堂島川をむすぶビジネス・賑わいの発信拠点を目指す。
三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱HCキャピタルの4社が、大阪市北区堂島浜一丁目において、大阪三菱ビルの建替え計画として進めてきたプロジェクト。周辺の水辺空間と一体となった水都大阪のシンボルとなる新たなランドマークとしている。
規模は地上32階・地下2階、敷地面積3,571.88m2、延床面積約67,000m2で、商業ゾーン・ホテル・観光展望施設・オフィスで構成される。地下は駐車場。
商業ゾーンは1階から3階に設置。1階にはカフェとお酒のセレクトショップが融合した「cafe boo & passion et nature 堂島浜店」、ゴルフ用品店「PING フィッティングスタジオ大阪」、「ファミリーマート」、2階と3階には健康診断センター「ウェルビーイング大阪堂島」が入居する。
ホテルは17階から31階に、カンデオホテルズのフラッグシップホテル「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」を展開。客室はチェーン最大の548室。建物最上階には世界最高クラスの高さ地上135mとなる展望露天風呂「天空のスカイスパ」を設置する。オートロウリュ付のサウナも併設。
観光展望施設「(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリー」は16階に設置。観光×眺望をテーマに御堂筋・中之島方面を一望できるウッドデッキテラスを備えるほか、屋内にはカフェや展望会議室を配置し、時間貸しでのイベント利用を可能とする。
オフィスは4階から15階で、総貸付面積は約6,870坪。基準階フロアは約530坪の整形・無柱空間で最大9分割が可能。様々なニーズに対応できるとしている。
御堂筋沿道にはゆとりのある歩行者空間を確保し、店舗からピロティ、御堂筋の連続性を意識した開放的な空間を創出。また御堂筋沿道に緑とドライ型ミストを設置し、街にクールスポットを提供する。敷地西側の貫通通路には散策の小道として、計画敷地に隣接する堂島公園と繋がる新たな緑のネットワークを形成する。
また、堂島公園に新たな水辺空間を整備したほか、堂島公園から繋がる船着場も再整備し、堂島川沿いの新たな水辺の賑わい創出と水と緑のネットワーク形成を図る。なお、堂島浜船着場は堂島浜一丁目地区(都市再生特別地区)における、都市の再生に貢献するものとして整備を行なったもので、整備後は大阪府(西大阪治水事務所)へ譲渡している。
所在地は大阪市北区堂島浜1-1-27、アクセスは京阪中之島線 大江橋駅徒歩2分、大阪メトロ・京阪本線 淀屋橋駅徒歩4分。