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移動家具ロボ「カチャカ」、LLM対応 "リビング、ゴミ"でも命令理解

Preferred Robotics(PFRobotics)は、大規模言語モデル(LLM)を利用したスマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」の新機能のデモを10月17日から幕張メッセで開催されるCEATEC 2023で先行公開する。自然言語での柔軟な操作を可能にする機能とされ、2024年春のリリースを目指して現在開発中のもの。

カチャカは、AI技術を搭載し、人の指示で家具を動かす自律移動ロボット。専用のキャスター付き収納「カチャカシェルフ」とドッキングすることで、指定の場所までモノを運ぶことができる。

PFRoboticsでは、大規模言語モデルを活用し、利用者とカチャカが自然な言葉でやり取りすることを可能にする新機能の実装に向け、開発を進めている。

大規模な学習データとパラメータにより意図理解のレベルが飛躍的にあがった大規模言語モデルを活用することで、決められたコマンドフレーズだけでなく、抽象的な依頼を認識して動作し、必要に応じて気の利いた発話をしてくれることも可能になるという。

コマンドフレーズだけでなく、単語の羅列のみでも指示の認識が可能。「リビング、ゴミ」と言った単語を羅列するだけで、指示を認識し、リビングルームにゴミ箱を運ぶことが可能になる。

母親が「娘を起こして準備をサポートして」とカチャカに頼むと、ランドセルが乗ったシェルフと共に子どもの部屋に向かって朝の支度を促してもらうなど、人の指示の理解能力が向上し、難易度の高い抽象的な依頼が可能になる。

状況に合わせた発話や人との臨機応変なコミュニケーションも可能。「皆さんの席を回って、一人ずつ褒めてください」といった指示で、カチャカが例えば一人ずつに「〇〇さん、いつもありがとう」「〇〇さん、とっても頑張ってますね」といった労いの言葉を、一人ひとりの名前と共に投げかけたりすることもできる。更に、「疲れたなぁ」などの言葉をかけることで、お菓子の乗ったシェルフを運んできてくれ、その際、「元気に仕事しましょう」と臨機応変に励すことも可能になる。

CEATEC 2023は10月17日~20日まで開催。今後は、丸の内テラス内にある「カチャカラウンジ 丸の内」でもCEATEC 同様のデモを展示する予定。