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東京都、新宿~代々木“明治通りバイパス”の効果を公表

明治通りバイパス、新宿区内藤町(新宿御苑横)の国道20号交差点から代々木方面を見たところ。2022年12月撮影

東京都は、環状第5の1号線(千駄ヶ谷)開通による効果を公表した。明治通りの慢性的な渋滞の緩和を図ったもので、整備直後から効果が得られているとしている。

2022年12月に新たに開通したのは、渋谷区千駄ヶ谷五丁目から新宿区内藤町までの805mの区間。代々木駅近くの北参道交差点付近から新宿御苑横の交差点を新たに結んだことで、通称“明治通りバイパス”などと呼ばれる環状第5の1号線(千駄ヶ谷)が完成した。

旧来、明治通りと新宿通りが交わる伊勢丹付近の交差点を中心に、周辺は慢性的に渋滞が発生していたが、バイパス開通後は主要な交差点の渋滞が大幅に緩和。開通区間と並行する明治通りの交通量が約5割減少し、新宿五丁目交差点と新宿四丁目交差点の渋滞が緩和された。新たに開通した区間は1日約15,000台の車両が通行している。

南北方向のアクセス性も向上した。新宿五丁目北交差点と北参道交差点との間の所要時間が短縮され、新宿五丁目北交差点→北参道交差点は約10分から約5分に短縮、北参道交差点→新宿五丁目北交差点は約14分から約5分に短縮された。

このほか、沿道の地域住民やタクシーなどの事業者へのアンケートでも、所要時間の短縮や渋滞緩和を実感しているという結果が出ており、大きな効果が得られているとしている。

渋谷区千駄ヶ谷五丁目付近、明治通り外回りに作られた「千駄ヶ谷ぎょえんトンネル」入口。2022年12月撮影
新たに開通した区間は、上り下りを地下と地上に分けた構造。新宿から代々木方面に向かう内回りは地上。歩道も整備されている