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G7デジタル大臣会合閉幕 DFFT推進や責任あるAIなどで共同声明

G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合が30日に閉幕し、DFFTの推進や、責任あるAIとAIガバナンスの推進などを盛り込んだ閣僚宣言が採択された。

G7デジタル・技術大臣会合は、国境を超えたデータ活用や、AI、デジタル市場における競争政策などをテーマに、G7主要7カ国の各国代表らが参加した。

閣僚宣言の主なテーマは以下の6つ。

越境データ流通と信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)の推進

DFFTの具体化のための国際枠組み(IAP:Institutional Arrangement for Partnership)の設立のDFFTの具体化及びそのプライオリティに合意

安全で強靱なデジタルインフラ構築

Beyond 5G/6G時代における将来ネットワークのビジョンを策定し、安全で強靭なデジタルインフラの構築に向けたG7アクションプランに合意

自由でオープンなインターネットの維持・推進

自由でオープンかつ、グローバルで分断がなく、信頼性があり相互運用可能なインターネットの維持・推進に向けたG7アクションプランに合意

経済社会のイノベーションと新興技術の推進

デジタルインフラ相互運用性の確保やデジタルサプライチェーンにおけるソフトウェアの脆弱性対策、革新的技術イノベーションに親和的なガバナンス手法の活用

責任あるAIとAIガバナンスの推進

AIガバナンスのグローバルな相互運用性を促進等するためのアクションプランに合意

デジタル市場における競争政策

デジタル競争分野での既存の法律や新たな法制度の立案や執行において各国で共通して抱える課題を共有していくこと、デジタル競争サミットを今秋開催することに合意

会合では、DFFT(信頼性のある自由なデータ流通)を推進するための常設の事務局を伴う国際的な枠組みの設置に合意。2019年に提唱し、多くの議論が積み重ねられてきたDFFTについて、具体的に前進させることができるようになった。日本としては、DFFTの「トラスト」の確保に重きを置いており、データの自由な越境移転の実現と、日本企業のグローバルなビジネス展開の後押しを目指す。