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ミズノ、大阪本社敷地にイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」

ミズノは、研究開発力を強化するため、イノベーションセンター「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」を大阪市住之江区咲州地区の大阪本社敷地内に創設した。11月より稼働開始する。

イノベーションセンター内には、縫製室や接着・塗装室、3D工作室など開発品を「つくる」ための空間、環境試験室や衝撃試験室など開発品を「はかる」ための空間、体育館や陸上トラック、人工芝など開発品を「ためす」ための特殊設備が揃っており、一つの施設内で、シューズ、アパレル、用具の開発を同時に行なえる。これにより、用具開発の技術をシューズ開発に活かすなど、技術の融合が期待できる。

また、サンプルの試作や検証といった試行錯誤のサイクルをより短時間で行なえるため、研究開発スピードを向上できるという。

体育館
走路

さらに、イノベーションセンター内には、開発設備だけでなくフリーアドレスのオフィスエリアや交流スペース、会議室が併設。シューズ、アパレル、用具の開発に携わる研究開発部門以外の全グループ社員も自由に働くことができ、組織の垣根を超え、社員同士の知見や意見の交換、アイデアの共有、発想の転換を活発に行なえる空間となっている。

イノベーションセンターの名称である「MIZUNO ENGINE(ミズノエンジン)」は、原動力を象徴する“ENGINE”と、チームワークを象徴する“円陣”の2つの意味が掛け合わされたもの。「チームワーク良くミズノの成長の原動力となるイノベーション創出の場にしていこう」という想いが込められているという。

ミズノは、社員の知の結合による共創だけでなく、「ミズノミライビジョン」に共感するパートナーとの共創を加速させることも目指し、'22年1月にスタートアップ企業に投資をするファンドを運営しているスクラムベンチャーズ社と契約。イノベーションセンターでは、ミズノが今まで培ってきたノウハウや中核技術と、スタートアップ企業のノウハウや技術を融合することで、開発の芽を増やし、新たな製品やサービスを創造することにも挑戦するという。

「MIZUNO MIRAI VISION(ミズノミライビジョン)」は、ミズノにおいて製品やサービスを生み出すための指針となるもの。「みんなが楽しく体を動かす社会」「スポーツの力で社会課題を解決する世界」とするために人を中心にメカニズムを理解し、目的に合わせて商品・サービスをデザインする技術を用い、「人の心技体が高まる」という価値を提供することに注力しているという。