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大手町エリア最大級の緑地空間「Otemachi One Garden」

三井物産と三井不動産は、「Otemachi One」にエリア最大級の緑地空間「Otemachi One Garden」を、12月16日にオープンする。Otemachi One Gardenのオープンをもって、三井物産と三井不動産による複合開発 Otemachi Oneは完成となる。

所在地は東京都千代田区大手町1-2-1。緑地空間の広さは約6,000m2。目の前が皇居という場所で、皇居の広大な緑との連続性により、大手町における緑のネットワーク形成と豊かな緑地空間の創出を図る。都心におけるクールスポットの形成やカーボンニュートラル、生物多様性など環境への貢献も見込む。

6,000m2のうち芝生広場を中心とした約3,000m2をイベントスペースとして、イベント対応型の広場空間を提供する。

Otemachi One Gardenは「都市の喧噪から身体と心を解放させてくれるリラックス空間」とする、「インペリアルフォレスト」「サクセッションフォレスト」「フラワーガーデン」「シェードガーデン・ウォーターガーデン」「インペリアルグリーン」「ENGAWAテラス」「ゲートウェイプラザ」の7つのゾーンで構成。インペリアルフォレストおよびゲートウェイプラザ以外の約3,000m2の空間でイベント開催ができる。

イベントのほか、食事からビジネスミーティングまで、訪れる人への様々な価値提供を目指す。

大規模な緑地空間により、地表面の温度上昇を抑制し、クールスポットを形成するほか、群植する中・高木約300本、低木約6,600本によるカーボンニュートラルへの貢献が期待できるとしている。Otemachi One Gardenの樹木本数および規格から、木材がCO2を蓄えて大気中に排出しない「炭素を固定する」効果によるCO2固定量は、年間11トンを試算している。

皇居の植生や地域の潜在植生に配慮したという、シラカシやイロハモミジなどを用いた緑と水辺の空間を創出。高木種、低木種、草本類の多階層な森による、皇居に生息する鳥や昆虫などの生育環境拡大への寄与を見込む。

内堀通り側には緩やかな起伏を配置。その上部に常緑広葉樹を中心とした豊かな緑を設け、皇居の植生との連続性に配慮している。水辺には、皇居周辺に生息する静物の生息域拡充を図り、水生動物が生息できる場を設けている。

Otemachi Oneとあわせて防災機能も確保。Otemachi Oneでは、帰宅困難者のための「一時滞在施設」としてオフィスの1階ロビー部分やホール、ホテルなど最大約4,000m2(約2,400人収容)を確保しており、加えてOtemachi One Gardenを活用することで約3,000m2の一時滞留スペースが確保される。防災井戸の整備と浄化施設の併設などにより、災害時の飲料水供給も可能。

2020年2月竣工のOtemachi Oneは、オフィス、ホール、カンファレンス、ホテル、飲食店、ランニングステーションなどの機能を持つ、最高40階、約200mの複合施設。Otemachi One Gardenが新たに加わることで、都心で自然を感じながら「憩う」「潤う」「賑わう」「働く」「思索する」場が生まれるとしている。

オープンを記念したイベント「Winter Bloom」が、12月16日から25日まで開催される。フラワーアーティスト ニコライ・バーグマン氏によるフラワーライブパフォーマンスや、オープニングに合わせて制作するフラワーディスプレイ、イルミネーションなどを実施する。