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マンション住人の健康を活動量計で把握しオンライン相談 三菱地所

PHC、メディロム、三菱地所、Confie、TaqTik Healthは、オンライン健康相談プログラムの共同実証実験を開始した。マンション居住者のバイタルデータを日々計測し、自宅から受けられるオンライン健康相談の有効性を検証する。

実験場所は、都内三菱地所グループの管理マンション7物件で、対象はザ・パークハウス居住者18世帯。期間は9月12日~12月11日。メディロムの活動量計
「MOTHER Bracelet(マザーブレスレット)」を貸与し、心拍や総消費カロリー等のバイタルデータを計測する。

データの解析はTaqTik Healthが行ない、通常と異なる状態が続いた際に通知を送信。通知を受信し、健康相談を希望する居住者は、PHCが提供する電子カルテシステム(きりんカルテ)のサービスを通じて健康診断を申し込む。

その後、PHCのリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH Mini Tabletop」を用いて、Confieの登録医師によるオンライン健康診断を自宅から受けられる。

実験で取得したデータから健康状態の変化を分析し、プログラムの有効性や、マンション居住者の健康相談に対するニーズなどを検証。将来的な事業化の検討に向けた住宅ヘルスケアサービスの構築に活用する。

実証実験の背景として、近年新型コロナウイルス感染症の拡大による受信控えが、健康上のリスクを高めていることを挙げている。予防医療が推進される中、ウェアラブルデバイスの通知と、自宅からでも医師と健康相談できるコミュニケーションの仕組みを通じて、人々のより良い健康管理を目指す。

実験で使われるメディロムの「MOTHER Bracelet」は、世界初となる24時間365日充電不要の活動量計。体温と外気の温度差で電力を生み出す。計測できるデータは、歩数・睡眠量・消費カロリー・心拍数・体表温。

PHCの「Teladoc HEALTH」は、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。実験で活用する「Mini Tabletop」は、持ち運びできるサイズで、19倍のカメラズームが可能な高解像度カメラなどによって、居住者と医師をオンラインでつなぎ健康診断をサポートする。