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Meta、VR製品にペアレンタルコントロール機能

Metaは、同社のVR製品「Meta Quest」(旧Oculus Quest)で利用可能な「VRペアレンタルコントロールツール」機能を、今後数カ月のうちに導入すると発表した。すべてのQuestヘッドセットで利用可能で、保護者は子どもが安全にVRを利用できるような機能を設定できる。ヘッドセットの対象年齢が13歳以上のため、ペアレンタルコントロールも13歳以上の子どもが利用することを想定して設計されるという。

Oculusモバイルアプリの「ペアレントダッシュボード」

まず4月以降、VR内で特定のアプリをロックできる「アンロックパターン」を導入する。ロックしたアプリの起動時は、事前に作成したアンロックパターンでロックを解除する必要がある。これにより、子どもの利用にふさわしくないゲームなどへのアクセスをロックできる。

5月からは、国際年齢評価機構(IARC)によるレーティングを利用して、年齢にふさわしくないと定められたQuestストア内のアプリを、若年利用者がダウンロードまたは購入できないよう自動的にブロックする機能を追加する。

子どもは保護者に対して、デフォルトでブロックされているアプリのダウンロードまたは購入をリクエストできる。保護者は、Oculusモバイルアプリの「ペアレントダッシュボード」から、リクエストの承認や拒否が可能。

保護者へのリクエスト画面

ペアレントダッシュボードでは、子どものアカウントとリンクして管理が行なえる。リンクは、子どもの方から申請を行ない、保護者と子ども双方の同意が必要。リンクすると、リクエストの承認や拒否のほか、特定のアプリの利用制限、子どもが利用するアプリ一覧の確認、VR内コンテンツの購入通知受信、スクリーンタイム機能、フレンドリストの閲覧などが可能になる。

同社は、VRが比較的新しいメディアのため、「保護者など責任のある大人が、VR体験において子どもをどのようにサポートするべきか分からないこともある」として、今後機能の拡充や啓発を通じて、保護者と子どもがVRを安全に利用できるような取り組みを進める。