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コクヨ、ノートとテスト予定を紐付ける勉強アプリ「Carry Campus」

コクヨは、スマートフォンでノートを撮影し、テストの予定と紐付けて管理できる勉強アプリ「Carry Campus」を、1月31日に提供開始した。利用料は無料。対応OSはiOS 14以降で、Android対応は未定。

スマートフォンでノートを見返せる点、テストの予定とノートをリンクさせて計画を立てられる点、暗記マーカーや録音などの編集機能の3つの特徴を持つスマホアプリ。コクヨの高校生を対象とした調査で、ノートを撮影・スキャンしたことがある人が69%いることに着目し、提供する。

調査では、オンライン授業を自身のスマホで受講している中高生は57%、オンライン授業の際に机上にノートがある中高生は69%いたという。また、試験の点数アップや目標達成のための勉強計画を立てるべきと考える中高生が多い一方で、自身が計画を立てられていると感じる人は半数以下であることが分かった。

こうした結果から、テストを意識した勉強を行ないたい中高生をターゲットに、ノートとテストをつなぐアプリを通じて、新しい勉強法を提案する。

スマホでノートを見返せるメリットとして、電車の中でも見やすく、待ち時間など短い時間を活用できる点を挙げる。また、ノートに限らず単語帳や参考書、板書なども取り込める。コクヨでは事前モニター調査を実施しており、「電車の中でノートを広げると隣の人に迷惑だが、スマホアプリなので使いやすかった」という声もあったという。

ノート作成画面

テスト予定は学習カレンダーで登録可能。テスト日程やテスト範囲のノートを登録すると、「あと〇日」という形でカウントダウンでテストを意識できる機能となっている。

そのほか、書いて覚える勉強を想定した3秒で消える「今だけペン」、覚えたい場所に引く「暗記マーカー」、発音などを音声で記録できる「録音・再生」、重要な部分に貼り付ける「スタンプ」、文字の色を吸い取るとその色の文字が消える「ABマジックスポイト」、見落としているポイントを確認できる「閲覧ヒートマップ」、学習時間やテスト結果を表示する「学習レポート」といった機能を搭載する。

レポート

コクヨのCarry Campusプロジェクトリーダー 久我一成氏は、「β版のモニター調査に参加した中高生のうち、86%が継続利用を希望した」として自信を見せる。3年で100万ダウンロードを目標とし、多くの人に受け入れられるよう開発を進めてダウンロード数獲得を目指す。その先で有料化などによるビジネスを検討する。

久我一成氏

また、アプリ名に「Campus」と付いているものの、キャンパスノート以外でも利用可能。アプリでキャンパスロゴを認識して特典を付与するといった、キャンパスユーザー向けのサービスを検討している。

対応機種は対応機種:iPhone 7以降で、iPhoneSE 第1世代はサポート外。