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ペルセウス座流星群、13日ピーク。8年に1度の好条件も天気に不安
2021年8月11日 17:30
国立天文台によると、三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が、8月11日から13日まで見頃となる。極大となる時間帯は13日の明け方近くで、およそ午前3時台。今年は8年に1度の好条件での観測となるが、天気に恵まれない可能性がある。
ペルセウス座流星群は、年間でも1、2を争う流星数を誇り、極大時期がお盆直前になることから、多くの人が観測しやすい流星群の一つ。
今年は、8月8日が新月のため12日頃はほとんど月明かりがなく、8年に1度の好条件。月明かりがあると観測できる流星の数は減るが、今年は速い時間に月が沈むため、その影響が無い。
日本では8月11日から13日にかけ、21時頃から流星が出現。夜半を過ぎ薄明に近づくにつれて増加する。最も多く流星が見られるのは13日の夜明け近くで、午前2時から4時頃がピーク。空の暗いところで観察すれば、1時間あたり50個程度観測できる可能性があるという。
流星は「放射点」を中心に出現。ペルセウス座流星群は、ペルセウス座付近に放射点があることから、その名が付けられている。
流星は放射点の方向だけに現れるわけではなく、空全体に現れるため、空の広い範囲を見渡すと観測できる確率が高い。目が屋外の暗さに慣れるまで最低でも15分ほど観察を続けると発見しやすく、レジャーシートなどを敷いて寝転ぶと楽に観察できる。
ただし、ウェザーニュースによると、12日夜から13日明け方にかけては、全国的に秋雨前線の影響で厚い雲に覆われる地域が多く、観測は厳しいと予測。沖縄や北海道などの一部では晴れが予想され、観測できるの可能性があるという。
なお、ペルセウス座流星群の活動期間は7月17日から8月24日とされており、極大となる13日以外の日でもある程度観測は可能。