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かざすだけで公式アカウント登録「One touch to LINE」。QR不要

凸版印刷は、NFCタグからスマホをかざすだけでLINE公式アカウントとつながり、トーク上でのコミュニケーションを可能にする「One touch to LINE」シリーズの展開を開始。同シリーズの第1弾として「One touch スタンプラリー」の実証実験も行なった。

これまでミュージアムや商業施設の展示物にQRコードを設置しても、アプリを起動する手間がかかることから、活用されにくかったという。

One touch to LINEでは、ミュージアムや商業施設などの展示物に添付されたNFCタグにスマホをかざすだけで、すぐにLINE公式アカウントが友だち追加される。QRコードを読み取るために、リーダーアプリを起動する必要がなく、ユーザーはストレスなくLINEでのコミュニケーションを行なえる。

運営企業側にとってはこれまで以上にリアルからデジタルへの誘導強化を図ることができ、適切なタイミングでの理解・購買促進施策やチャットボットを活用したコンシェルジュ機能、外国語対応など、さまざまな用途に利用できるとしている。

LINEが提供するAPIを活用した凸版印刷独自のシステムにより、LINEのトーク上でのインタラクティブなコミュニケーションも可能。チャットボットやアンケート、クイズ等を提供することで、理解促進や購買意欲促進につなげることができる。

第1弾となる「One touch スタンプラリー」は、ミュージアムやイベント会場などの展示物に添付されたNFCにスマホをかざすことでLINE上でスタンプラリーが行なえるもの。「One touch スタンプラリー」の販売開始に先立ち、ミュージアムや商業施設などで、参加者の利便性検証を目的にした実証実験を実施・予定しており、順次サービスの開発を進めていく。実施済みの実証実験では、ユーザーから「簡単だった」「かざすだけならやってみるかもしれない」といった声があったという。

今後は、「One touch to LINE」シリーズの「One touch スタンプラリー」をさまざまなミュージアムやイベント事業者に向けて実証実験を行ないながら開発を進める他、商業施設や駅、観光施設などで利用できるサービスの開発も進める。