セブン、店内正圧化の木造省エネ店舗。CO2排出54%削減

セブン‐イレブン・ジャパンは、省エネ建物・設備および創エネ・畜エネ設備を導入した、省エネの実証店舗「セブン‐イレブン青梅新町店」を、11月25日にオープンする。

外装の設備は、「大容量太陽光パネル」、「調光機能付き点灯看板」、「複層ガラス」、「室外機ドレン水活用」、「木造店舗」。

大容量太陽光パネルは、店舗屋根上の設置可能な範囲に最大限設置。35.6kWの出力を実現するという。現在採用している仕様のものよりも高効率のパネルを採用することで、従来比約3倍の発電量を見込む。また蓄電池を設置し、昼間の太陽光パネルにより発電した電気を夜間に活用。再エネ比率を高めるとともに、災害等による店舗停電時の営業継続にもつなげる。

木造店舗は躯体部分について、軸組み工法を採用。また大スパンの空間づくりが可能なLVL材を採用し、店舗内に柱が出ないように設計している。従来工法に比べ断熱性・気密性が向上するという。

内装の設備は、「店内正圧化」、「オートクリーンフィルター(アイスケース・栄養ドリンクケース・冷凍リーチインケース)」、「チルドケースエアカーテン」、「ウォークイン内扉仕様」、「LED配灯見直し」。

店内正圧化は、「差圧センサー」を取り付け、送風ファンから店内に空気を供給し、店内気圧を外部よりも高い「正圧」の状態にするというもの。通常、店舗内の複数箇所に設置された換気扇により、気圧が外部より低い「負圧」の状態になっているため、入口ドアが開くと外気とともにホコリ等が入ってくる。店内正圧化により、入口ドアからの外気の侵入を防ぎ、空調効率の改善を図る。

オートクリーンフィルターは、アイスケース、栄養ドリンクケース、冷凍リーチインケースで冷却運転に必要なファンを、霜取時のみ逆回転させることで埃を除去できるというもの。これによりフィルターの詰まりによる負荷上昇を抑えられるとともに、週1回行なっていたフィルター清掃の作業が不要となる。

省エネの実証店舗は、店舗運営に伴うCO2排出削減の取り組みの一環。外部調達電力については2013年度対比43％削減、CO2排出量については2013年度対比54％削減を見込む。

セブン‐イレブン青梅新町店の所在地は、東京都青梅市新町7-3-14。