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雨雲の断面を見られる。tenki.jp Tokyo雨雲レーダー

日本気象協会は、スマートフォン向けアプリ「tenki.jp Tokyo雨雲レーダー」に、鉄道路線沿いの雨雲の断面が見られる新機能を追加した。対応OSはiOS 13以降、Android 8以降。

鉄道沿線から表示エリアを選択すると、上空にある雨雲の断面を確認できる。これにより乗降車駅での降水状況や、上空にある強い降水域から、数分後の地上での降水状況も把握できる。選択できる鉄道路線は、JR東日本の山手線、総武線(三鷹駅から津田沼駅)と、東京メトロの丸ノ内線、有楽町線。

内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)における実証実験の一環として開発されたもの。情報通信研究機構(NICT)が運用している世界初の実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」のデータを活用している。

MP-PAWRは、30秒から1分で雨雲の高速三次元観測が可能なフェーズドアレイ気象レーダー(PAWR)と、雨量を高精度で計測できるマルチパラメータ(二重偏波)レーダーの機能をあわせもった気象レーダー。積乱雲などを観測し、ゲリラ豪雨の予測などを行なう実証実験に使用されている。