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Ziplocをリサイクルして「アイカサ」で傘シェア。デザインはBEAMS
2020年7月29日 14:55
旭化成ホームプロダクツ、テラサイクルジャパン、Nature Innovation Group(アイカサ)、ビームスの4社は、「Ziploc RECYCLE PROGRAM」を開始した。回収した使用済みジップロックを傘としてリサイクルし、傘シェアサービス「アイカサ」で利用できるようにする取り組み。7月29日よりジップロックの一般回収を開始し、9月中旬より傘シェアをスタートする。
ジップロックの販売を手がける旭化成ホームプロダクツを中心とし、回収と傘へのリサイクルはテラサイクルが担当。傘のデザイン監修はビームスのアップサイクルを理念とするレーベル「BEAMS COUTURE」が担当し、傘シェアサービスはアイカサが提供する。
都内では一度の雨で15万人が傘を買っているという。日本全国では年間8,000万本のビニール傘が消費されているとされ、1本あたりに使用されるプラスチック量はストローの約400倍。今回のプロジェクトは、元々使い捨てではないジップロックブランドの製品を回収してリサイクルすることで、廃プラスチック問題を啓蒙・解決に貢献する活動としている。
まずは生産過程で出る端材や廃棄品を使用したリサイクル傘を制作。9月から西武鉄道池袋線の池袋から飯能駅までの26駅を中心とした都内で貸し出しを開始する。利用方法や料金などは従来のアイカサと変わらず、使い放題プランが月額280円、通常プランが24時間70円で、最大月額420円(6回目以降は課金されない)。
その後は順次、回収したジップロックを使い、傘としてリサイクル。プロジェクトは1年の予定で、生産数は1,000本。利用状況などにより今後も延長される可能性がある。
回収希望者は、テラサイクルのホームページからアカウントを作成し、申し込みを行なう。廃棄したいジップロックを任意の箱にいれ、集荷をリクエストすると運送会社が回収にくる。テラサイクルは回収物の重量に応じて、任意のNPOに寄付が可能なポイントをアカウントに発行する。
ジップロック製品とBEAMS COUTUREのコラボレーションは今回で2回目。前回はジップロックを使ったファッションアイテムや、傘も制作している。今回はアイカサ向けの傘として改めてデザインを監修。年齢や性別、TPOを問わず誰にでも似合うデザインを目指したという。また、誰がすぐに見てもジップロックのバッグを思い起こすようなデザインとし、透明のビニール部にジップロックのロゴと、ジッパーの色をイメージしたブルーとピンクをあしらった。