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セイコークレドール、伊万里鍋島焼をダイヤルに施した限定モデル。450万円
2020年6月29日 19:00
セイコーウオッチは「クレドール」の「Linealx(リネアルクス)」から、伊万里鍋島焼のダイヤルを採用した限定モデルを、7月10日に発売する。価格は450万円。販売数量は10本。
日本の代表的な磁器である伊万里鍋島焼の名門「畑萬陶苑」とのコラボレーションによるダイヤルを採用。「日本の水紀行」をデザインテーマに、「水暖簾(みずのれん)」と呼ばれる美しく広がった滝に着目した模様を表現している。
ダイヤルには、熟練の技による手の込んだ技法を盛り込んでいるとする。初めに、暖簾のように広がった滝の流れを表現するため、鍋島焼の伝統的手法「墨はじき」を用いて、ダイヤルの生地にグラデーションのかかった精緻なストライプ模様を描出。そこに透明な釉薬を重ね焼成を施した後、11カ所の略字を立体的に描く。
滝の水煙の表現には、金、プラチナ、パールホワイト、光彩の4色を順に上絵付し、それぞれの色に合った温度で焼きつけている。ダイヤルが完成するまでには10回以上の焼成を繰り返すという。
裏ぶたには、畑萬陶苑が手がけた証として屋号が刻印されている。
ストラップには、KYOTO Leather(京都レザー)のアリゲーターストラップを採用。時計での初の試みとして、京都レザーが「墨流し染め」から着想を得て、銀色の粉末顔料を革の表面に定着させている。付け替え用として、濃紺のクロコダイルストラップも付属する。
ケースはプラチナ製で、雫石高級時計工房製の極薄手巻きムーブメント「キャリバー6890」を採用。厚さわずか1.98mmの薄さゆえに、ひとつひとつの部品の形状補正やアガキ(部品と部品の間に必要な隙間)調整には100分の1mm単位の精度が求められ、熟練した時計師でも1日に1個から2個しか組み立てられない、少量生産のムーブメントとしている。
ケースサイズは38.0×7.8mm(外径×厚さ/りゅうず・突起部含まず)。ガラス素材はデュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)、裏ぶたはサファイアガラス(シースルーバック)。日常生活用防水。パワーリザーブは約37時間。
販売はクレドールショップ。品番は「GBBY985」。