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日本郵便、配達ルートを自動生成。未経験も熟練者並に

日本郵便は、CBcloud、オプティマインドと連携し、AIによる配達ルート自動作成などを活用した配達業務支援システムを全国約200局の郵便局で試行導入する。自動化により配達員の負担軽減や、業務経験の浅い人でも効率よく配達できるようにする。試行期間は6月から2021年3月まで。対象エリアは段階的に拡大する。

CBcloudの配達ソリューションシステム「SmaRyu Post」と、オプティマインドのAIを使用した配達ルート自動作成システム「Loogia」を連携させたシステム。

SmaRyu Postは、配送現場の大きな課題である、アナログかつ非効率な業務を解決することを目的に開発されたクラウド型の宅配業務支援システム。スマホ上で、車両への荷物積み込み、配達、ルートの自動作成、ナビゲーション、配達ステータス管理、電子サインなどの管理業務をまとめて提供する。

経路・荷姿を考慮した車内の荷積み位置指定や、配達先との個別事情や関係性など、熟練ドライバーのノウハウを継承する機能も搭載している。

Loogiaは、独自のアルゴリズムで最適な配達順序やルートを自動計算して提示する機能を提供。配送先の時間指定や、ラストワンマイルならではの道路事情など、30項目以上の制約を考慮した上で、最適な配送ルートを提示する。

配送実績をGPSから収集し、AIが学習することで、走行速度や駐車位置など、最新の配送情報やベテランのノウハウをルートに反映。よりスムーズな配送を可能にする。

これらを連携させることで配達経験のない人でも熟練者と遜色ない業務を行なえるソリューションを提供する。

対象商品は、ゆうパックおよびゆうパケット。受け取り側は、紙の配達証への署名や捺印ではなく、配達員が携行するスマホに電子サインをして荷物を受け取る。