ニュース

GMOあおぞらネット銀行、銀行APIを誰でも試せる「sunabar」

GMOあおぞらネット銀行は、新たな銀行API「sunabar GMO あおぞらネット銀行API 実験場」(sunabar)を4月7日より開始した。本格的な銀行API実験環境を無償で開放し、新たな銀行連携サービスのプロトタイプや検証などを作りやすくする。

一般的に銀行APIを使ってサービスやシステムを開発する場合、接続企業のセキュリティや財務状況を確認する接続審査を銀行が行ない、認められると銀行API接続契約を締結。その後、テスト環境や本番接続環境の引渡しが行なわれる。これらの多くは有償で、また契約が難航して開発着手が遅延するケースなどが発生、銀行API普及の課題となっていた。

GMOあおぞらネット銀行では、接続企業の利便性向上を目指し、2019年5月に銀行APIを公開。基本APIの無償化や、開発者ポータルサイトでの仕様公開などを行なってきた。この銀行APIの取り組みを強化し「sunabar」を展開。同社に口座を持っていれば、個人・個人事業主・法人問わず、誰でも利用できる本格的な銀行API実験環境を無償で常時開放する。

sunabarでは、新たなサービス企画・提案を行なう際、実際に作動するプロトタイプ(試作品)を作れ、承認や提案がしやすくなるほか、API接続契約前に開発に着手できるため、開発スピードアップが見込める。

また、動作を確認しながらの開発や、プロダクトを売却や譲渡、コラボレーションできる可能性もあるとしている。なお、APIの本番接続には、GMOあおぞら銀行の接続審査と契約が必要。

sunabarの名前は、IT用語のサンドボックスを意味する「砂場」と、人が集いグラスを交わす「Bar」を組み合わせた。実際に開発しながら動作を確認することのできる実験環境と、開発者が集うコミュニティを目指し、エンジニアが集うイベントも運営。4月24日にはWebセミナーも行なう。