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渋谷区、LINEで住民票の写しの請求に対応

渋谷区は、4月1日からLINEを使った住民票の写しの請求に対応した。事務手数料は1通300円で、郵便手数料は9月30日まで無料。支払いはLINE Payのみとなる。

住民票の写しのLINE請求ができるのは、請求者が本人または同一世帯の人のみで、請求者の本人確認のための写真付きの身分証明書(運転免許証・パスポート・マイナンバーカード・在留カード)が必要。

渋谷区LINE公式アカウントから申請を受付。開庁日の午後12時までに申請受付した請求分は、翌開庁日の夕方までに発送する。

高市総務大臣が疑問視。渋谷区は「区民利益に資する」

一方、このサービスに対して、高市総務大臣は3日の会見で「画像の改ざんやなりすましの防止といったセキュリティの観点、法律の観点から問題がある」と言及した。

渋谷区の長谷部健区長は、「渋谷区のLINE申請は、現在認められている郵送請求と比較しても、なりすましリスクが低く、セキュリティーの高い仕組みを採用している」としてeKYCによるオンライン上の本人確認などを行なっていることを説明。また、法律面においても規定に則ったものと反論し、「最終的にはマイナンバーカードによる本人確認をめざしていく中で、現時点においては、このLINE申請という方法が区民利益の向上に大きく資する一つの方法であると考えている」としている。

また、「新型コロナウイルス感染症が日に日に拡大する状況において、混雑する窓口への来庁を抑制し、自宅にいながら簡単かつ安全に申請ができるようにするための新たな取り組み」とも説明している。