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還元終了後もキャッシュレス利用は「増えると思う」。Visa調査
2020年2月6日 20:12
VisaとMMD研究所は共同で、2019年12月13日から12月22日の期間に「2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査」を実施し、その結果を発表した。キャッシュレス決済のイメージは「支払いの早さ」がトップ。ポイント還元事業が終わっても利用頻度は増えると思うと考える割合が多い結果となった。
調査の対象者は月に1回以上キャッシュレス決済を利用している20歳から69歳の男女1,500人。調査方法はインターネット調査。
キャッシュレス決済のイメージに関する調査では、「支払いがスピーディー(47.1%)」がトップで、次いで「お得である(34.5%)」と、ポジティブな要素が高い結果としている。一方で、「お金を使いすぎてしまう(24.4%)」とお金の管理に関する課題を感じていることも分かったとしている。
上位5項目を年代別に見ると、「支払いがスピーディー」「お得である」は20代、「お金を使いすぎてしまう」は50代、「日常使いにしたい」「実用的だと感じる」は60代がそれぞれ最も高い結果となった。
「現金ではなくキャッシュレス決済を利用する理由」では、決済手段を問わず、全体的に「ポイントがたくさん貯まる」が最も高く、特にクレジットカードは、41.4%と最も高かったという。
利用の多い決済種別3つを比べると、クレジットカードは「利用できる場所が多い(17.1%)」、電子マネー(カード型タイプ)は「素早く会計したい(25.6%)」、QRコード決済は「キャンペーンが魅力的(20.9%)」がそれぞれ他のキャッシュレス決済種類に比べて高い特徴があったとしている。
「キャッシュレス決済全体に求めるもの」では、「ポイントが貯まりやすい(49.5%)」が最も高く、次いで「安心して利用できる(46.5%)」「利用できる場所が多い(43.1%)」「簡単に利用できる(37.7%)」と4項目が高い回答となった。
年齢別では、若年層は「ポイントが貯まりやすい」が高いが、50代以上になると「安心して利用できる」というポイントが高くなる。また若年層に比べて「利用できる場所」や「簡単な利用方法」をより強く求めているとした。
「キャッシュレス決済のポイント還元事業が終わったら、キャッシュレス決済の利用頻度はどう変わると思うか」を聞いたところ、「増えると思う(18.6%)」が「減ると思う(12.9%)」と比べ約5ポイント上回った。なお、「変わらないと思う」は68.5%。
キャッシュレス決済の利用者はキャッシュレス決済に対して概ねポジティブなイメージを持ち、若年層においては、キャッシュレス還元事業後もキャッシュレス決済の利用頻度が「増えると思う」と回答した人が、男女ともに「減ると思う」と回答した人の2倍以上となり、若い人ほどキャッシュレス社会への期待が高いとしている。
シニア層においては、キャッシュレス決済のイメージが「日常的に使いたい」「実用的である」との回答が若年層よりも高く、高齢化が進む日本にとって、キャッシュレス決済をより日常的に使えるものとして広げていく必要性を裏付けるとした。