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メルペイでビールが買える! 京セラドーム大阪にメルペイ導入

京セラドーム大阪にメルペイ導入。メルペイでビールが買える

メルペイは、大阪市の京セラドーム大阪内の売店や、客席でのビールおよびチューハイの売り子販売に、スマートフォン決済サービス「メルペイ」のコード決済を8月16日より導入した。これに合わせ、京セラドーム大阪と、心斎橋のたこ焼き店「たこ焼き甲賀流本店」とソフトクリーム専門店「Ni7 Cafe&Sweets」において、200円引きとなるキャンペーンを8月16日から25日までの期間に実施する。

メルペイを導入した、京セラドーム大阪

京セラドーム大阪では、新たな顧客層の獲得に加えて、飲食売店や売り子販売における現金管理の煩雑さの解消、客が集中した際の混雑緩和について検討してきた中で、キャッシュレス化により、かんたん便利にお財布レスで野球観戦できることを期待してメルペイを導入したという。

京セラドーム大阪を運営する大阪シティドームの事業本部事業3課長 安川知秀氏は、今回のメルペイ導入について、関西でのメルカリのアクティブユーザー数が非常に多いことに加えて、メルカリユーザーは女性の割合が高く、メインのユーザー層が10~30歳代と比較的若いということで新たな顧客を獲得できると考えて導入を決定したと説明する。

京セラドーム大阪の売店では以前よりクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済に対応しており、決済全体に占めるキャッシュレス決済の割合は30%弱ほどだったそうで、その中で今回のメルペイ導入によって新たなニーズが増えると考えている、と期待感を示した。加えて、客席でのビールやチューハイの売り子販売にもメルペイを導入することで販売効率が上がり、そちらも売上げ増を期待しているという。

球場内の売店や飲食店で8月16日よりメルペイが利用可能になった
客席でのビールおよびチューハイの売り子販売もメルペイに対応
メルペイ導入について説明する、大阪シティドームの事業本部事業3課長、安川知秀氏

また、メルペイによると、今回京セラドーム大阪や心斎橋の店舗でキャンペーンを行なうことは、関西地区や大阪での知名度向上やキャッシュレス推進を期待してのものだという。

大阪は現金主義が根付いており、店舗側のキャッシュレス決済導入がなかなか進んでいないという。実際に大阪商工会議所が2019年7月に発表した「消費増税への対応状況に関する追跡調査」の結果でも、「キャッシュレス決済を導入しておらず、ポイント還元策が実施されても導入しない予定」と回答した店舗が4割を占め、「キャッシュレス導入未定」と回答した店舗を加えると8割にのぼるなど、キャッシュレスへの関心の低さが表れている。

ただ、メルカリの1人あたりの年間販売金額の都道府県別ランキングのトップ5に、和歌山県、大阪府、兵庫県と3府県が入り、いずれも7万円を超えていることから、関西地区のメルペイとの相性はかなり良いと判断していると説明。そういった点を店舗に説明すると、そのメリットを理解してもらえ、加盟店も大きく伸びているとのことで、今回のキャンペーン実施と合わせて、大阪でのキャッシュレス化を推進していきたいとした。

今回の京セラドーム大阪でのメルペイ導入は、売店と売り子販売によって対応が異なっている。ドーム球場内の全ての場内飲食売店と、ドーム2階のケンタッキーフライドチキン、パノラマドームレストラン アサヒ、杵屋、STAR DINER、CLUB STADIUMでは、店舗側が客のスマートフォンに表示されるコードを読み取って決済を行なう方式(CPM方式)を採用。それに対し、客席でのビールおよびチューハイの売り子販売では、売り子が持つQRコードを客が読み取って決済を行なう方式(MPM方式)を採用する。

店舗側には、JCBが展開するコード決済スキーム「Smart Code」を導入することによりメルペイの決済に対応。決済オペレーションは、これまでのクレジットカードなどのキャッシュレス決済手段にメルペイが加わるるのみで、決済時も客がQRコードリーダー機能を兼ね備えるカードリーダーにスマートフォンのQRコードをかざすだけで良く、混乱することはないとする。

球場内の売店や飲食店では、店舗が客のQRコードを読み取って決済を行なう方式(CPM方式)を採用
店舗は、JCBが展開するコード決済スキーム「Smart Code」を導入することによりメルペイの決済に対応

売り子販売では、各販売員が決済用のQRコードを印刷したプレートを持ち、決済時に客がそのQRコードを読み取って決済する。客がQRコードを読み取った後に金額を入力し、決済完了画面を販売員に見せるという手順を踏むことになるが、実際の売り子によると、決済を試してもそれほど面倒ではなく、スムーズに販売できそうとにこやかに話した。

売り子販売では、販売員が決済用QRコードのプレートを持ちメルペイに対応
客が販売員のQRコードを読み取って決済する方式(MPM方式)

京セラドーム大阪では、今回のメルペイ導入に合わせ、8月16日から25日までの期間でキャンペーンを実施する。京セラドーム大阪の飲食売店や売り子販売において、201円以上をメルペイを利用して支払った場合、後日(9月3日までに)200ポイントのポイントバックを行ない、実質200円引きで購入できる。なお、この200ポイントのポイントバックは、決済の回数に関わらず期間中一人1回のみとなる。

京セラドーム大阪では、キャンペーン期間中(8月16日から25日)に201円以上をメルペイを利用して支払った場合、後日(9月3日までに)200ポイントのポイントバックが行なわれる

心斎橋周辺でもメルペイ

また、今回のキャンペーンは、京セラドーム大阪だけでなく、心斎橋周辺の店舗でも行なわれる。対象となるのは、たこ焼き店「たこ焼き甲賀流本店」とソフトクリーム専門店「Ni7 Cafe&Sweets」の2店舗だ。

たこ焼き甲賀流本店は、心斎橋で創業45年ほど続く老舗のたこ焼き店だ。これまでは現金決済のみだったそうだが、今回のキャンペーン実施に合わせてメルペイを導入。今後はキャッシュレス決済が必要になってくると考えていたところ、メルペイの営業担当者と意気投合し、導入を決意したという。キャンペーン開始前日となる8月15日に導入したところ、さっそく数名の客がメルペイを利用したそうで、手応えを感じているとのこと。まずは本店から導入をはじめ、今後は支店での導入も進めていくとした。

心斎橋近く、アメリカ村にある「たこ焼き甲賀流本店」。創業45年を超える老舗だ
ふわっとした食感で、さすが老舗らしい美味しさだ
たこ焼き甲賀流本店では8月15日よりメルペイを導入し、さっそく利用者があったという
店が客のQRコードを読み取る方式で対応。店員によると操作が簡単でトラブルなどの不安はないとのこと
甲賀流社長の田中由弘氏。キャッシュレス決済への対応が今後必要になると考えていたところ、メルペイの営業担当と意気投合し、導入を決めたという

また、Ni7 Cafe&Sweetsは、2018年11月に南堀江にオープンしたソフトクリーム専門店。チョコレートなどでデコレーションしたコーンのソフトクリームに、かわいい手作りクッキーを添えるなど、かわいさを追求。また、店内には映える装飾も用意され、かわいく自撮りできる環境も備えられ、若い女性に大人気となっている。店ではオープン当初よりクレジットカードや電子マネーに対応し、多い時にはキャッシュレス決済の割合が8割を超えることもあるという。今回のメルペイ導入で、新たな顧客獲得や売上増を期待しているとのことだ。

たこ焼き甲賀流本店とNi7 Cafe&Sweetsでは、キャンペーン期間中にメルペイのコード払いで201円以上の支払いを行なうと、対象商品が200円引きとなる。

南堀江のソフトクリーム専門店「Ni7 Cafe&Sweets」
かわいさを追求したソフトクリーム専門店で、若い女性に人気
トッピングのクッキーもすべて手作り
ソフトクリームはとにかくかわいく、SNSに投稿したり自撮りを楽しむ客が多いという
壁にも撮影用の装飾が用意され、客が自由に撮影を楽しんでいる
オープン当初より各種キャッシュレス決済に対応し、時には8割ほどがキャッシュレス決済になるという。今回のメルペイ導入で、新規顧客の獲得や売上増に期待しているという