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「置き配バッグOKIPPA」の再配達削減効果は61%

Yper(イーパー)が日本郵便と共同で実施した「置き配バッグOKIPPA(オキッパ)」の実証実験結果が発表された。OKIPPAバッグを活用することで、約61%の再配達の削減に成功したという。OKIPPAの価格は3,980円(税込)。

実証実験では、2018年12月の1カ月間、東京都杉並区の1,000世帯にOKIPPAを無料配布。再配達の削減効果を検証した。参加者の住居形態は、集合住宅55.0%、戸建45.0%。参加者の中心は30代〜40代で、その半数が共働きの世帯。また、通販サイトを週1回以上利用する通販ヘビーユーザーにピンポイントで配布したという。

実証実験期間中には、アンケート集計ベースで約6,000個の宅配物が配送。参加者の初回配送時不在率は51%だったが、OKIPPAを設置したことで期間中の再配達率を最大61%削減したというデータになっている。

4割近く再配達が残った要因として、お歳暮のシーズンで宅配ボックス預入不可の食料品が多かったことや、年末で大型の荷物が比較的多くなっていたことを挙げている。なお、期間中、いたずらや盗難等の問題は発生しなかったという。

実証実験終了後には、ユーザーと配送員を対象に満足度調査を実施。ユーザーについては、過半数から100点満点中80点以上の評価を得ている。ただし「認知度・所有率が高まった時は盗難などが発生するリスクが高まると思う。アイデアはとても良いと思うのでセキュリティ面の強化に今後期待したい」との意見もあったとしている。

また、配達を担当した社員の94%がOKIPPAの普及を望む結果となっている。

Yperは、実証実験や満足度調査の結果を今後の製品・サービスの改良に繋げると同時に、今年1年間で100万個のOKIPPA設置を目指す。

OKIPPA(バッグ・専用ロック・内鍵、専用バンド、取扱説明書他7点セット)