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VRで地震を体験して感情の動きを計測。耐震性能ごとの安心感の度合いがわかる

日建設計とジオクリエイツが、仮想地震心理評価システム「地震体験 VR」を共同開発。建物の構造形式などによって異なる様々な揺れの体験や、体験者の感情の動きの計測などができる。

地震体験 VRは、安心感という尺度で耐震性能を確認するツールで、建物の性能をクライアントと設計者で共有することを目指したサービスだという。

主な機能は、歩行移動、建物の高さの変更、多視点表示、グラフ表示、感情センサーの5つ。

歩行移動は室内の任意の場所に移動して、場所ごとの地震時の様子を確認できる機能で、また建物の高さの変更では、建物高さに応じた揺れを確認できる。

多視点表示は、体験者の周囲の鑑賞者が、体験者の視点に加えて、俯瞰的な視点で確認できる機能。

グラフ表示は、地震時の加速度と変位をグラフで表示する機能。

感情センサーは、ストレスや不快などを感じたときに、計測している数値が跳ね上がる仕組みのツール。これまで感覚的にしか分からなかった感情の動きを定量化できるとしている。

地震体験VR

地震体験 VRで使用・連携しているツールは4つ。日建設計の、作成されるVRのもとになる「設計用入力地震動NS Wave」。白山工業の、地震の揺れを再現するイス型の装置「地震ザブトン」。スキノスの、地震時の不安感を評価するために発汗量を検出する発汗計。ジオクリエイツの、VR視聴中の体験動画や計測データをクラウド上にデータベース化できるSaaS型のツール「ToPolog」。

地震体験 VRは、日建設計エンジニアリング部門構造設計グループ企画展示「STRACTS」の特別展示期間にて展示される。場所は日建設計東京ビル1階ギャラリーで、展示期間は11月26日から12月7日で、時間は10時から16時まで。

今後は、より安心できる建物の普及や既存建物の防災対策への応用も目指していくとしている。