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「JapanTaxi」アプリによる配⾞で空き時間の迎⾞料⾦を無料にする実験
2018年9月28日 18:58
タクシー配車アプリ「JapanTaxi」は、国土交通省が実施する実証実験「変動迎車料金」に参加し、実証実験の取り組みとして、「JapanTaxi」アプリによる配車で迎車料金が無料となる「お迎え0円キャンペーン」を、エリア・曜日・時間帯限定で、2018年10月3日から2カ月間に渡り実施する。
実施期間は2018年10月3日~10月31日、および2018年11月3日~11月28日の水曜日と日曜日で、時間は11時~16時59分。エリアについては、出発地を港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区のいずれかに設定した場合が対象になる。適用条件は、タクシー会社を日本交通、決済方法はネット決済を選択し、「今すぐ呼ぶ」を利用の場合となっている。
国土交通省の実証実験「変動迎車料金」のねらいは、閑散時の「迎車料金が安ければタクシーを利用したい」といった潜在的ニーズや、混雑時の「少し高い料金を払っても優先的に配車を受けたい」といったニーズに柔軟に対応する迎車料金制度の導入を検討し、あわせて需要喚起と運行効率化によるタクシー事業者の生産性向上を検証することにある。日本交通では現在一律となっている迎車料金410円を、需要が高く空車が少ない時間帯と、需要が低く空車が多い時間帯で変動させ、都内のタクシー車両の需給バランスを整えることを目指すとしている。
日本交通4,500台の場合、平日ピークタイムの朝8時台の1時間あたりの平均空車時間13.1分に対し、ピークを過ぎた後の11時台は18.1分、16時台は21.2分と、1台あたり約20分もの空車時間を記録しているという。
そこで空車時間が増加している11時から17時までの時間帯を閑散期と仮定し、配車注文および配車率の高い港区・渋谷区・新宿区・中央区・千代田区にて、アプリから注文時に限り通常410円の迎車料金が0円になる実証実験を行なう。この実証実験で需給バランスを整えることで、ユーザーとタクシーのマッチングが高まることで乗車機会が増え、タクシーは効率的な運行が可能となるという。
また「JapanTaxi」アプリは、探車エリア内に空車がいない場合、探車エリアを拡大し空車が少ない状況時に優先してタクシーを配車できる「優先配車」機能を備えている。今回の実証実験では繁忙期施策として、この機能を活用するとしている。
日本交通は東京23区、武蔵野市、三鷹市を営業区域とするタクシー会社、「JapanTaxi」はタクシーの即時配車や日時を指定した予約が行なえるスマートフォンアプリで、9月12日に「全国タクシー」から「JapanTaxi」に名称を変更した。