窓職人

窓職人 impress Watchのライター陣が語る！　オレ流のWindows XP 活用法

第1回（前編）
リモートデスクトップで楽々メール管理　（10月21日掲載）

第1回（後編）
いつでも自宅のデスクトップPCのファイルにアクセス　（11月5日掲載）

第2回カメラ付きケータイを活かすWindows XP-メガピクセルカメラ付きケータイ活用編-

Windows XPは親和性バツグンメガピクセルカメラ付きケータイの撮影画像便利で楽しい使いこなし

1963年神奈川県出身。携帯電話やパソコンをはじめ、幅広いデジタル製品の試用レポートや解説記事を執筆。特に、通信関連を得意とし、業界No.1ニュースサイト「ケータイ Watch」でコラムを連載中。主な著書は「できるWindowsXP基本編完全版」など。ブロードバンド向けテレビ番組（impress TV）にも出演中。
ホームページ： http://www.hourin.com/takayuki/

とどまるところを知らないケータイの進化。なかでも昨年来、カメラ付きケータイが急激な進化を遂げている。2003年5月には初のメガピクセルカメラを搭載したカメラ付きケータイが登場し、2003年10月には200万画素クラス、オートフォーカス搭載のカメラ付きケータイも発表された。いよいよカメラ付きケータイはスペック的にもデジタルカメラが目前に迫りつつある。

そんなカメラ付きケータイだが、最近の機種ではカメラの高画素化に伴い、メモリカード対応のものが増えている。SDメモリカード、miniSDメモリカード、メモリースティックDuoと、機種によって対応するメディアは異なるが、メモリカード対応はカメラ付きケータイの標準機能になりつつある。

こうしたカメラ付きケータイのメモリカード対応は、DPEショップのプリントサービス、ダイレクトプリント対応のプリンターなどを利用するときに便利だと考えられている。しかし、実はパソコンとの親和性、なかでもWindows XPを利用するユーザーにとって、非常に好都合な環境とも言えるのだ。

まず、Windows XPでは画像が保存されたメモリカードを挿入した際、自動的にフォルダを開いたり、アプリケーションを起動する「自動再生」機能が搭載されている。そのため、従来の環境のように、メモリカードを挿入したドライブを探すためにドライブアイコンをいくつもクリックするといった操作を必要としない。カメラ付きケータイからメモリカードを抜き、アダプタなどを装着して、Windows XPが動作するパソコンに装着すれば、自動的にダイアログボックスが表示される。あとは、項目を選択するだけでフォルダを開いたり、特定のアプリケーションを起動することが可能だ。

デジタルカメラでは専用ユーティリティで画像を取り込むことが多いが、ユーティリティが標準で提供されていないカメラ付きケータイでは、自動再生機能が標準でサポートされたWindows XPの方が何かと好都合というわけだ。

メガピクセルカメラ付ケータイではメモリカード対応機種がほとんどだが、Windows XPなら、そのメモリカードをスロットに挿入するだけで、自動再生の機能により認識・表示するので便利だ。　（右上はメモリカードをパソコンのスロットに挿入し、自動再生の機能の「イメージのスライドショーで表示する」を選択した時の画像。自動で認識し、メモリスロット内画像のスライドショー再生が始まる）

また、Windows XPには、画像などを表示するための「Windows 画像とFAXビューア」という機能が搭載されている。この機能を使えば、カメラ付きケータイから取り込んだ画像を閲覧したり、スライドショー形式で再生するといったことが可能だ。Windows 画像とFAXビューアは、画像を原寸大で表示したり、ウィンドウに収まるように表示できるほか、拡大や縮小もサポートされており、ビューアとして十分な機能を持ち合わせている。たとえば、カメラ付きケータイで撮った画像をWindows XPが動作するパソコンに取り込み、Windows 画像とFAXビューアのスライドショーを使いながら、友だちに画像を見せたり、関連付けられたアプリケーションを使い、編集作業をするといったことも簡単にできてしまうワケだ。

さらに、カメラ付きケータイでは、端末を縦向きに構えて撮る通常スタイルと横向きに構えて撮る「ヨコ撮り」スタイルがある。ヨコ撮りスタイルの場合はデジタルカメラと同じように、横長の画像が保存されるので、パソコンに転送しても問題なく閲覧することができる。しかし、縦向きに構えて撮った画像は機種によって、横長の画像の状態でパソコンに転送されるため、パソコンで正しい向きで閲覧できないといったことが起きる。しかし、Windows 画像とFAXビューアには「回転」機能が用意されているため、どちらのスタイルで撮った画像も正しい向きで閲覧することが可能だ。

「Windows 画像とFAXビューア」は、画像ビューアとして必要十分な機能を持つ。カメラ付きケータイではありがちな縦向き画像も、カンタンに回転表示。

次回予告
「第2回（後編）便利な“マイピクチャ”とフォルダ表示を使いこなせ」は12月8日掲載
【著者：法林岳之】

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