シャープ、シート状バッテリー搭載のメビウスノートPJ

　シャープは5日から開催されている「エレクトロニクスショー'99」で、シート状バッテリー（リチウムポリマー電池）と11.3インチ反射型液晶を採用したメビウスノートPJ「PC-PJ2-HR」を発表。企業向けに10月から受注を開始し、価格は25万円程度になる見込みだという。

　また同社では、10月23日より既発売のメビウスノートPC-PJ2に装着可能なシートバッテリーを28,000円で店頭発売する。リチウムポリマー電池使用で、本体下側に装着する。シートバッテリーの重量は405g。

　反射型液晶搭載の展示機は、従来のメビウスシリーズと同様のリチウムイオンバッテリのほか、リチウムポリマー電池を使用したシートバッテリーを液晶の裏側に内蔵。反射型液晶採用によりバックライトが不要なため、液晶裏面に装備することが可能になったという。駆動時間はシートバッテリーが2.5時間、リチウムイオンバッテリーが2.5時間で合わせて5時間。重量は1.59kgで、同クラスのノートPCとしては、非常に長い連続駆動時間を実現している。さらに、本体下面に装着できるオプションのシートバッテリーを装着すれば7.5時間、オプションのアドオン・リチウムイオンバッテリーを装着すれば最大10時間の連続駆動が可能。

　主な仕様としては、CPUはモバイルCeleron 333MHz、メモリ64MB、HDD 6GB、56Kモデムを搭載、100BASE-TXのLANに標準対応している。

　なお、コンシューマー向けの販売についてシャープでは、「屋外の使用を主に想定した機種で、反射型液晶を搭載し、バックライトがないため、当面考えていない」としている。

コンシューマー向けPC-PJ2シリーズにも装着できるリチウムポリマー電池	オプションのシート状バッテリを底面に装着したメビウスノートPJ

◎関連URL
プレスリリース（シャープ）
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/991004-1.html
エレクトロニクスショー'99
http://jes99.jesa.or.jp/ja/top/index.html

（工藤ひろえ）