1999/10/05 23:35
日立、DVDビデオカメラを参考出展
日立は、DVD-RAMメディアに記録するDVDビデオカメラを「エレクトロニクスショー'99」に参考出展、2000年中の製品化を予定しているという。
展示されたDVDビデオカメラのメディアは3.5インチと12cmDVDメディアよりひと回り小さい。3.5インチDVD-RAMメディアについては、現在規格を策定中だという。このため、製品化の際の記録容量は正確なところは言えないが、12cmサイズの1/3程度とのことだ。ちなみに展示されていた12インチDVD-RAMメディアの容量は片面タイプで4.7GB、両面タイプで9.4GB。この1/3というと、3.5インチDVD-RAMには片面で1.5GBほど、両面で3GBあまりが記録できることになる。
また、DVDビデオカメラ試作機で使用しているMPEG-2エンコーダーチップも合わせて展示。正方形をしたMPEG-2エンコーダーチップは、70平方mm、一辺の長さは8.35mmほどと、非常に小さいもの。0.18ミクロンプロセスの銅配線技術を利用している。消費電力も、360mWと従来品に比べ、約1/3に抑えたという。こちらのチップも2000年に製品化予定で、展示のDVDビデオカメラが初めての搭載製品になる予定とのことだ。
DVDビデオカメラの価格などはまだ未定だが、日立では「現在のDVカメラ並みの価格と電池駆動時間」で発売する方針とのことだ。またPCとの接続インターフェイスについては、IEEE-1394やUSB 2.0などが考えられるが、「発売の時点でもっとも普及しているインターフェイスを採用したい」としており、現在は様子見といったところのようだ。
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MPEG-2エンコーダーチップ。名刺と並べてみました
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DVD-RAMディスク。右の方の半透明カラーのものが3.5インチディスク
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◎関連URL
日立製作所(この展示に関する情報は掲載されていない)
http://www.hitachi.co.jp/
(工藤ひろえ)
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