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生きてることを実感する「Switchbot CO2センサー」【私の2024】

SwitchBot CO2センサー

【私の2024】編集部員が2024年に使って気に入ったモノ・サービスなどを紹介します。

2024年は印象的なサービスや商品との出会いは少なく、仕事や実家などの問題に都度対応している間に終わってしまった感があります。

比較的大きな買物といえば、iPad Pro(M4)で、「仕事以外のディスプレイ(たまに仕事に使う)」として満足はしていますが、普通に便利という感じで、“新しさ”は特にありませんでした。そんな1年でも、生活が少し変わったかな、と感じたものは「CO2センサー」でした。

SwitchBot CO2センサーを買った

CO2センサーは、眠気の原因ともなる室内の二酸化炭素濃度を測定するものです。コロナ禍以降、リモートワーク環境の“盲点”として注目された換気を促す仕組みとして、家庭でもCO2濃度を図るというニーズが顕在化してきたように思えます。

閉め切った室内で過ごしていると、二酸化炭素濃度が上昇し、眠気につながったりするため、早めの換気を促すためのセンサーが必要というわけです。コロナ禍のリモートワーク本格化以来、ずっと気にはなっていたのですが、1~2万円程度という値段の割に「CO2濃度がわかるだけ」なので、なかなか購入までは踏み切れていませんでした。

しかし、10月にSwitchbotから「SwitchBot CO2センサー」が登場。価格は7,980円とそれなりにお手頃なほか、アプリで利用推移などが確認できるほか、他のスマートホーム連携もできるようです。我が家では、Switchbotの屋外用温度計なども使っており、アプリなどの環境も設定済みのため導入ハードルが低い点もプラスです。

しかも、Switchbot製品はAmazonなどセールで、割安になるケースが多い。ということで、12月のAmazonブラックフライデーで購入しました。価格は6,980円と1,000円引きでした。

CO2濃度は見やすく、シンプル

SwitchBot CO2センサーでは、大型のディスプレイの中央にCO2濃度を表示。現在のCO2濃度を低い順に緑、黄、赤で示すバーも表示され、CO2濃度とその快適度を示すようになっています。また、上部には日時、下部には天気と温度と湿度などを表示します。

電源は、単三形電池2本、もしくは付属のUSBケーブル経由で利用できます。電池だけでも使えるため置き場所の自由度が高いのはプラスです。

筆者も電池駆動を前提に購入したのですが、大きな課題がありました。それは、電池駆動にするとCO2の取得が「30分に1回」になってしまうことです。USB電源駆動の場合は取得時間を調整可能なので、CO2センサーとしての本領を発揮するには、電源駆動のほうが使いやすそうです。

使い方はシンプルで、基本的には電源を入れて設置するだけ。アプリと連携すれば、CO2濃度や温湿度などの推移も取得可能になります。

アプリ

画面も大きいのでCO2濃度は見やすく、使いやすそうです。眠気の目安とされるのは、だいたい1,000ppmです。使い始めて1カ月程度ですが、いまのところ「1,000rpmを超えてるな」と気づいたらこまめに換気するようにしており、CO2原因の眠気みたいなものは特段意識していません。

また、CO2センサーを設置した仕事部屋には湿度計を置いていなかったので、湿度を把握できるのも地味に重宝しています。CO2濃度を知るだけでなく、仕事環境の改善には役にたっていると感じます。

SwitchBot CO2センサーのレビュー等を見ると、他社製品より換気後のCO2濃度表示の変化に時間がかかるという評価もあるようです。たしかに、換気を始めてから5分ぐらい経過しないと数字が動かないので、もう少し早く変わってほしいところはありますが、本製品しか使ったことがない筆者としては「こういうもの」と割り切っています。なお、アプリ経由で取得を促すことも可能です。

また、Switchbot CO2センサーでは、CO2濃度や温湿度が指定した範囲を超えたら、Switchbotのハブ製品と連携し、換気扇やサーキュレーター、エアコンなどを自動でONするといった制御にも対応しています。筆者の部屋では、椅子から立たずに窓の換気ができることもあり、今のところ自動化の必要性は感じていないのですが、サーキュレーターを使う夏などには設定してもいいかな、と考えています。

眠気が消える訳では無いけれど

正直、Switchbot CO2センサーを置いたから眠気が消えたとか、仕事が捗った、という実感はありません。

ただし、「置いておくだけ」でCO2や湿度などの環境悪化を把握して、改善に繋げられるため、「まあまあ良い環境で仕事できている」と思い込んで作業できています。

そのため、精神衛生上の効果があるというか、「ちょっと換気していい環境になったはずだから、がんばろうか」ぐらいのモチベーションにはつながっているような気はします。また、1,000prmを超えてきたので、換気をしながら、コンビニに買物に行くなど、適度な休憩取得を促す効果もあるようです。

あまり仕事が捗っていないときでも、部屋を締め切っていればCO2濃度は上がっていきます。「あまり成果はでていなくても、自分は生きているんだな」などとも実感できます。

部屋の“空気”について考えるようになった、という点で、小さな変化ではあるものの買ってよかったと感じています。今のところ結構気に入っています。

臼田勤哉