ニュース

Apple Vision Pro、Apple Intelligenceに対応

Appleは、Apple Vision ProでApple Intelligenceを利用可能にしたほか、新機能を搭載した。対応OSはvisionOS 2.4。

Apple Intelligenceによる作文ツールは、メールやメモ、他社製アプリなど文章を書く用途において「書き直し」「校正」「要約」を利用可能。「書き直し」では、文章がよりフレンドリー、プロフェッショナル、簡潔など、トーンを調節できるほか、「変更を説明」によって加えたい変更を指定できる。

「校正」では、文法、言葉遣い、構文をチェックして、編集の候補を提案する。「要約」では、テキストを選択して複数の形式にまとめることができる。作文ツールの文書生成はChatGPTで行なわれる。

画像生成ツールの「Image Playground」も搭載。テキストにより画像を生成するほか、写真ライブラリの写真を使って家族や友人に似た画像を生成することも可能。

Apple Intelligenceによりオリジナルのジェン文字も作成可能。絵文字キーボードに説明を入力するか話しかけることで作成できる。

メッセージ機能とメールのスマートリプライ機能では、素早く返信するための提案を提供。質問を特定してすべて確実に回答できるようにする。

写真アプリでは、自然な言葉づかいでの検索が可能。言葉で説明するだけで簡単に特定の写真やビデオ内の瞬間を見つけられる。メモリームービーの作成では、説明を入力するだけで見たいムービーを作成できる。Apple Intelligenceは、ユーザーの説明にもとづいて写真とビデオを選び、写真から特定されたテーマにもとづいてチャプターに分かれたストーリーラインを作成し、独自の物語のムービーに仕上げる。

新アプリの「空間ギャラリー」では、Appleが厳選した空間写真、空間ビデオ、パノラマ写真を用意。ユーザーは芸術、文化、エンターテインメントなど、迫力のある映像を楽しむことができる。

提供開始時には、レッドブル、シルク・ドゥ・ソレイユ、ポルシェといったブランドが提供するストーリーや体験、「セヴェランス」「ザ・スタジオ」「ザ・モーニングショー」などApple Originalの舞台裏などを楽しめる。新コンテンツは定期的に追加予定。

そのほか、iPhoneのApple Vision Proアプリもアップデートされ、新しい空間体験の発見や、お勧めのゲームなどを素早く発見できるようになるほか、ゲストユーザーが利用する場合に、利用できるアプリの選択やiPhoneのAirPlayでビューミラーリングも行なえるようになる。

また、Apple Immersive Videoの新コンテンツとして「VIP」のエピソード1「ヤンキースタジアム」の配信を4月4日に開始。トップアスリートや熱狂的なファン、献身的なスタッフなど、ブロンクスにあるこの野球場をどのように伝説へと変えたのか、その全貌を伝える。また、「ボノ:ストーリーズ・オブ・サレンダー」は、息子、父、夫、活動家、そしてU2のフロントマンとしてボノを形作ってきたパーソナルな体験を提供する映画。Apple TV+により5月30日から、2DとApple Immersive Videoで提供される予定。