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クレジットカードのサイン認証、3月末で廃止 暗証番号必須に
2025年3月31日 17:16
2025年3月末に、クレジットカードで店頭での支払時に、暗証番号入力をスキップし、サインで本人認証を行なう方式(PINバイパス)が廃止される。すでに多くのケースでは暗証番号入力が必須となっているものの、一部の飲食店などではサインも使われてきた。例えば、レストランにおけるテーブル決済などだが、4月以降はこうしたサインでの認証は原則廃止となる。
「PINバイパス(暗証番号入力スキップ)」は、店頭でのカード取り扱い時に、暗証番号入力をスキップし、サインで本人認証を行なう方式。これまでは、暗証番号を忘れた場合などの代替手段として残されてきたが、紛失・盗難カードによる不正利用防止を目的とし、2022年から25年3月の廃止を目標に周知活動が続けられてきた。
そのため、4月以降はカードの支払時には暗証番号が必須となる。日本クレジットカード協会の2022年の調査によれば、約89%の利用者は暗証番号を覚えており、ICカードクレジットカードのセキュリティを評価しているという。各カード会社もPINバイパスの終了について告知している。
なお、少額の取引などで暗証番号等を不要とする「PINレス取引」は、本件とは別のもので、今後も継続する。