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大規模建造物で日本初のZEH-Mマンション「Brillia深沢八丁目」

東京建物は、大規模建築物として日本初のZEH-Mに適合する分譲マンション「Brillia深沢八丁目」を竣工した。引き渡し開始は2月28日を予定。

東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩9分に位置する分譲マンション。地上3階建てで、全38戸で構成される。大規模建築物(延床面積2,000m2以上)として日本で初めて、ZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)シリーズ最高ランクとなる「ZEH-M」基準に適合した点が特長。

国のZEH-Mの定義では、一次エネルギー消費量削減率に応じて、「ZEH-M/Nearly ZEH-M/ZEH-M Ready/ZEH-M Oriented」の4ランクを用意。年間の一次エネルギー消費量の収支を正味ゼロ以上とする「ZEH-M」はその最高ランクとなる。

本物件では、高い断熱性能による省エネと、太陽光パネルや燃料電池「エネファーム」による創エネを組み合わせることで、住棟全体で一次エネルギー消費量削減率が100%以上の「ZEH-M」と、住戸ごとで一次エネルギー消費量削減率が100%以上の「ZEH」の両方の基準を満たしている。

高断熱サッシや全熱交換器等を採用しており、技術基準上の「ZEH-M」の要件である「断熱等性能等級5」より高い「断熱等性能等級6」を全住戸で取得。冷暖房に係る電力消費の抑制等により、基準一次エネルギー消費量から住棟全体で44%の省エネとなるほか、通常のZEH-Mシリーズよりも更に快適な温熱環境を実現する。

屋上全面には336枚の太陽光パネルを設置。全住戸には燃料電池「エネファーム」標準設置し、これにより基準一次エネルギー消費量57%の創エネを実現する。省エネ・創エネを組み合わせると、住棟全体で101%の一次エネルギー消費量削減率を達成している。

屋上全面に設置された太陽光パネル
住戸設置のエネファーム
省エネ・創エネを組み合わせると、住棟全体で101%の一次エネルギー消費量削減率を達成

住戸ごとの平均では、114%の一次エネルギー消費量削減率を達成。本物件における省エネ・創エネにより、一般的な省エネ基準の住戸と比較して年間で111,000円(月平均約9,200円)の光熱費削減が見込まれる(3LDK・71.16m2)。

災害時のレジリエンスも向上し、住戸内のリビングには太陽光パネルやエネファームから給電される停電時専用のコンセントを設置し、停電時も電力利用が可能。物件内の駐車場全13区画は、太陽光発電・蓄電池と連携したEV充電区画で、非常時にはEV自動車から共用部照明等への電力の供給が可能なV2H(Vehicle to Home)設備を併設する。

住戸内の非常用コンセント
V2H設備

廃棄物削減に向けた取り組みも行なっており、「廃食油」を回収しリサイクルする取り組みに加え、空間デザインの力でゴミ分別や衛生環境の課題解決を目指した「通いたくなるゴミ置き場『GOMMY』」を採用している。

所在地は東京都世田谷区深沢八丁目70番18。敷地面積は2,938.11m2、延床面積は3,412.37m2

廃食油回収ボックス
ゴミ置き場「GOMMY」
位置図