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JR東、小岩井農場に空飛ぶクルマで送迎するホテル「AZUMA FARM KOIWAI」
2025年2月5日 13:45
JR東日本は、岩手県の小岩井農場で、新ホテルブランド「AZUMA FARM」を立ち上げ、2026年春に「AZUMA FARM KOIWAI」を開業する。小岩井農牧と連携したアクティビティや、空飛ぶクルマによる送迎など、新たな体験を提供する高付加価値型ホテル。
「AZUMA FARM」は、世界的ホテリエであるAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)氏率いるAzumi Japanと協業し、1月に立ち上げたホテルブランド。東方の地を表す、日本語の「東(アズマ)」に由来し日本に残る山々や森を守り、生かし、次代に残していくため、今後、ますます重要となってくる食や農を軸とした「ファームライフ(FARM LIFE)」の体験を提供する新たなリゾートブランドとしている。
小岩井農場は、日本の鉄道の父と言われる井上勝らが、未開の原野に広大な農牧場を拓いた場所で、約130年の歴史を誇る。人々の営みによって大切に守られてきた大自然の魅力と、岩手山の圧倒的なランドスケープを持つ土地で、小岩井農牧との連携により、新ブランドホテル第一号の計画地とした。
ホテルのコンセプトは「A Down To Earth Farm Stay」(大地を感じるファームステイ)。本来の「A Down To Earth=地に足のついた」という意味から派生し、「エコ」、人や社会、地域、環境に優しい選択をすることを意味し、自然と人の営みが調和する豊かな時間を過ごすためのファームステイを提案する。
24室の宿泊棟に加え、敷地内には地域の豊かさを感じられるレストラン・ラウンジ棟のほか、自然に包まれた空間で心身の充足を満たす薪ストーブを備えたプライベートサウナ棟を備える。また、農場で産出された木材を建築に活用し、ランドスケープに溶け込むデザインとする。
農場の豊かな自然や文化を体験するアクティビティや、新鮮な乳製品の提供に加え、周辺エリアや東北各地とも連携。自然・食・産業・伝統等様々な地域の魅力を提供する。
また、新しいモビリティ体験として、SkyDriveが商用化をめざしている「空飛ぶクルマ」を活用し、盛岡~ホテル間の送迎、ホテル・周辺観光のツアーを行なうことも検討している。
所在地は、岩手県岩手郡雫石町丸谷地68-77ほか。敷地面積は約8ha、建築面積は約4,000m2。宿泊費は1泊1室あたり約200,000円~300,000円。