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診療後すぐに帰れる医療機関決済「CurePort」 会計の待ち時間なし

患者が利用するアプリケーションのイメージ

りそなホールディングスとデジタルガレージは、診療後すぐに帰宅できる医療業界向けオンライン決済サービス「CurePort」を開発。りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、みなと銀行で取り扱いを開始する。金融機関と大手決済代行事業者が共同で医療機関向けに非対面決済サービスを提供するのは国内初となる。

医療機関における患者の待ち時間解消や業務効率化、院内感染の予防に向けた非接触対応などのニーズに応えるために開発したサービス。患者が事前に登録したクレジットカードで医療費を自動決済できる。従来の受診の流れから、対面で行なっていた会計のフェーズを分離するという考えに基づいており、患者の帰宅後に決済を実行する。

患者にとっては診察後の待ち時間を短縮でき、医療機関にとっては診察当日の受付から会計業務までを全てオンラインで管理できるため、会計手続きを効率化できる。

導入にあたっては専用機器は不要で、QRコードを受付に設置するだけ。また、提供するシステムは各医療機関で利用している電子カルテと接続できるため、診療報酬の算定結果を自動で取得できる。取得した会計情報をもとに、患者にオンラインで医療費を請求するため、事務負担の軽減につながる。なお、電子カルテ未導入の医療機関でも利用可能。

サービス提供機能は、医療機関向けが自動チェックイン、電子カルテ・レセコン連携、オンライン請求、請求額変更・請求取消。患者向けがかんたん登録、どこでも利用、らくらくオンライン決済、いつでも決済履歴確認。

サービス提供機能
医療機関が利用するアプリケーションのイメージ

名称について、CurePortの「Cure」は医療機関と患者様に治療に専念してもらいたい想いを込め、「Port」はヘルスケア情報やサービスがつながることをイメージしている。ロゴは安心を感じるハートをベースに、「Port(つながる、接続する)」を表現している。

CurePortでは、DXサービスの運営・管理を行なうIT人材が不足しているという医療機関の課題に対し、りそなグループの顧客基盤と金融ノウハウ、デジタルガレージグループの総合決済プラットフォームとフィンテックの知見を活用して、医療機関のDX化を支援し、医療機関と患者が治療に集中できる環境を整えるとしている。

目指す受診は中長期的に目指す受診体験を表現いるもので、現時点で提供する機能により実現できる内容とは異なる

取扱開始は、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行が12月19日、みなと銀行が2025年1月以降。