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東急不動産、トレーラーで運ぶ「木造ムービングハウス」で冬季ニセコに住宅
2024年12月17日 12:10
東急不動産とニセコ東急リゾートは、冬季ニセコの雇用就業者住宅不足解決に向けた取り組みとして、木造ムービングハウス採用寄宿舎「NATURE NISEKO HIRAFU(ナテュールニセコヒラフ)」の供用を、ニセコ・ひらふエリアにて開始した。
NATURE NISEKO HIRAFUは、アーキビジョン21が開発した次世代型木造ムービングハウス「スマートモデューロ」を活用して建設している。一棟一棟をアーキビジョン21の千歳工場で組み立て、トレーラーに乗せて運ぶムービングハウスで、建設における工期・コストが抑えられ、環境にも配慮できるとしている。また、断熱性・気密性・遮音性・耐震性・耐久性において品質が保たれているという。
全住戸内にトイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫、ベッド等を完備。2名定員の住戸内にはバスタブ、洗濯乾燥機も備える。施設内には共用部にキッチン機能を装備したリビングルームや洗濯乾燥室が設置されているため、中長期就業者でも安心して過ごせるとする。
インテリアには、2,500万人を超えるスキーヤーやスノーボーダーを運び、3月に引退した「エース第2センターフォーリフト」をリメイクしたソファーベンチを設置。サステナブルと快適性の両立を図っている。
また、LMCUが提供する無人決済システムを活用した、ニセコ初の24時間レジレス完全無人売店「NATURE NISEKO HIRAFUスマートストア」を導入している。
背景には倶知安町・ニセコエリアにおける、インバウンドも含めて高まる観光需要に対する働き手の不足や働き手のための住宅不足、街中とリゾートエリアの往来増加による交通渋滞などの課題がある。
これらの課題に対してNATURE NISEKO HIRAFUを、冬季の就業者雇用における倶知安町市街地やひらふエリアの住宅不足緩和を目的に整備。冬季就業者に限らず夏季就業者にも提供し、地元事業者や建設業者等の雇用確保への寄与も図る。
また、ひらふエリアに整備することによる、倶知安町市街地とひらふエリア間の交通量削減による交通渋滞の緩和や環境負荷軽減も見込む。
NATURE NISEKO HIRAFUの所在地は北海道虻田郡倶知安町ニセコひらふ四条三丁目111番1。木造2階建て、延床面積2,050m2、住戸は110戸で、11.8~12.3m2が100戸、24.1~24.6m2が10戸。