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八重洲・日本橋の44階複合施設が着工 連続する水辺空間
2024年12月10日 16:28
東京駅日本橋口周辺に44階建て複合施設を建設する「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」が11月19日に着工し、12月10日に起工式が行なわれた。東京建物、東京ガス不動産などが参画する事業で、竣工予定は、南街区が2029年度、北街区が2032年度。
東京駅日本橋口周辺で進められている大規模再開発事業。オフィス、店舗、宿泊施設等からなる複合施設を開発する。南街区と北街区に分かれており、南街区は基準階面積約860坪のオフィスを中心とする高層棟で、地上44階・地下3階建て。北街区は日本橋川沿いの水辺空間と、水辺空間に連続する低層の商業施設を整備し、地上2階建て。
南北街区間には歩行者デッキを設ける。また南街区では日本橋駅と東京駅を地下通路でつなぎ、日本橋駅・大手町駅・東京駅・京橋駅間の広域地下歩行者ネットワークを実現する。
南街区6~9階には、The Ascott Limitedの最上位ラグジュアリーブランド「SEN/KA TOKYO by The Crest Collection(センカ東京 by クレストコレクション)」を誘致。客室数は92室。 1カ月、1年などの長期間滞在可能な設備が整うホテル・イン・レジデンスとして幅広いゲストのニーズに応えるとする。開業は2029年度下半期を予定。
このほか、金融関連プレイヤーの集積する大手町と兜町をつなぐ永代通りの中心という立地を生かし、多様かつ国際的な高度金融人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、さまざまなビジネスシーンで利用・滞在できる施設を整備する。
フィンテック・コミュニティの形成を担うGFTN(The Global Finance & Technology Network)の日本法人エレバンディ ジャパンと連携協定を締結し、高度金融人材の集積に向けた具体的取り組みを推進していく。
防災対応力強化と環境負荷低減にも取り組む。災害発生時における帰宅困難者受け入れスペースや防災備蓄倉庫を設置するほか、発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステム(CGS)の導入や地域冷暖房施設のネットワーク化により環境負荷を低減する。
所在地は東京都中央区八重洲一丁目1番他。全体の敷地面積は約9,260m2、延床面積は約186,500m2。街区ごとの敷地面積/延床面積は、南街区が約7,560m2/約186,500m2、北街区が約1,700m2/約1,000m2。