ニュース
読売新聞が新たな株価指数「読売333」 大型株に左右されない
2024年11月29日 12:54
読売新聞グループ本社は、2025年3月、日本の株式市場の333銘柄で構成する新たな株価指数「読売株価指数」(読売333)の算出・公表を開始する。「新たな視点で日本経済の成長を見つめる代表的な指標となることを目指す」としている。
日本の株式市場の株価指数としては、主に「日経平均株価(Nikkei 225)」や「TOPIX(東証株価指数)」などが使われているが、新たな指数として「読売333」を開始する。
読売333の特徴は、指数を構成する銘柄をすべて同じ比率で組み入れる「等ウェート型」という算出方法を採用すること。
現在の代表的な指数では、算出方法として「時価総額加重型」や「株価平均型」が使われている。これらは、時価総額が大きい「大型株」や1株あたりの株価が高い「値がさ株」の影響が大きくなる傾向がある。読売333が採用する等ウェート型では、構成銘柄の値動きを均等に捉えるため、大企業や特定企業の動向に左右されにくく、幅広い企業に目配りできる特徴があるとする。
読売333の指数を構成する333銘柄はすべて国内株で、「日本を代表する銘柄を選ぶ」としている。指数の算出の実務は、野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングに委託する。
読売新聞では、日本の報道機関として、等ウェート型による「読売333」を創設することで、「日本の株式市場の実力を多角的に捉えるための判断材料を増やし、国内投資の選択肢を広げる」と目標を説明している。