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日本郵便、初のポイントサービス「ゆうゆうポイント」

日本郵政は、全国の郵便局で新ポイントサービス「ゆうゆうポイント」を11月18日から開始する。来局やサービス利用でポイントが貯まり、限定商品との交換や家族間でのシェアが可能。

日本郵政が全国の郵便局で展開する初のポイントサービスで、「ゆうID」を登録するとサービスを利用できる。

郵便局でポイントを貯める方法として、来局で1日1ポイントが付与される「来局ポイント」が始まる。来局ポイントは郵便局内に設置しているPOPを「郵便局アプリ」で読み取ることで貯められる。'25年春以降はふるさと小包などの物販購入やゆうパックの利用でも運賃や、購入金額に応じてポイントが付与される。

来局ポイントは郵便局内に設置しているPOPを読み取る

サービスのリリースにあわせて、5つのキャンペーンを実施予定。

  • 来局ポイント獲得で1,000万ポイント山分け('24年11月~'25年3月まで毎月)
  • 家族シェア体験で200ポイント当たる('24年11月~'25年3月まで毎月)
  • ゆうパック包装用品購入&ゆうパック受取りでポイントがもらえる('25年2~3月)
  • 郵便局アプリから「e転居申込み」でポイントがもらえる('25年3月)
  • 年の初めの「縁試しくじ」('25年1月)

「来局ポイント 1,000万ポイント山分け」は1~100ポイントの間で翌月付与される。なお、月1~2回の来局ポイントに加え、上記のキャンペーンを組み合わせた場合の想定獲得ポイントは210ポイント~2,440ポイント('25年3月末までの期間)。

ポイントは「ゆうゆうポイントサイト」から使用し、限定商品との交換や抽せんの応募が可能。限定商品との交換にかかる配送料は無料。配送先も自分以外の家族などに送ることもできる。

交換可能な商品には、ぽすくまのレターセットや限定フレーム切手、オリジナルマスキングテープなどの郵便局オリジナルグッズが含まれる。また、家族で楽しめるコーヒーメーカーやキャンプ用品、ベビー用テーブルウェアセットなどもラインナップ。

さらに、貯めたポイントでの商品購入やサービス代金の支払にも'26年3月の対応を予定。オンライン、郵便局問わずポイントを利用でき、ゆうパックの購入などに対応する。ポイントは1ポイント1円で利用可能。

サービス代金等のポイント支払いが'26年3月になる理由については、DX戦略 部付部長 石井大樹氏は「ポイントを貯めるのには時間がかかると思っている。まずはポイントを貯める期間を作ることが利用者にとっても良いと考えた」と述べた。

DX戦略 部付部長 石井大樹氏

ゆうゆうポイントサイト上で家族を登録すると、貯まったポイントを家族間でシェアが可能。ポイントの有効期限は、通常ポイントが最終ポイント変動日から1年間(期限は自動延長)。シェアされたポイントはシェア完了日から5カ月としている。

共通ポイントではなく関係強化のためのポイント

ゆうゆうポイントは、中期経営計画「JP ビジョン2025」および「JP ビジョン2025+」での目標のひとつに定めた「新しい価値提供」と「体験価値向上」の一貫として開発した。

日本郵政では、'23年10月に「郵便局」アプリを提供開始し、ダウンロード数は300万を突破。5月には「ゆうびんID」を「ゆうID」に刷新し、10月には1,300万IDを超えた。そのうえで独自のポイントサービスとして、「ゆうゆうポイント」を導入する。

ゆうゆうポイントの由来は、郵政の「ゆう」と「あなた(You)」をつなげたもの。石井氏は「いま郵便局を使っていただいているお客さまとの関係強化が目的」と位置づけたうえで、「ポイント経済圏を作り、手数料をとって利益を上げていくような共通ポイントではなく、郵政グループ内でのポイントとして捉えていただきたい」と話した。