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東急不動産、木造+RCマンション「コンフォリア芝浦MOKU」
2024年11月8日 20:15
東急不動産は、コンフォリアシリーズ初の木造RCハイブリッド構造のマンションとなる賃貸レジデンス「コンフォリア芝浦MOKU」の内覧会を実施した。所在地は東京都港区芝浦4-11-16で、JR田町駅から徒歩9分、都営三田線・浅草線 三田駅から徒歩11分。9階建てで、総戸数は63戸。
循環型資材である木材をRC構造の中に組み込んだ木造RCハイブリッド構造建築を採用。建設時のCO2排出量の軽減に寄与しているという。また、人目につきやすい軒天・マリオン・外壁を重点的に木質化し、壁面緑化も取り入れたファサードデザインとすることで、まちの景観にも配慮。本来木を使わない場所にも天然木を取り入れることで、木を身近に感じられるデザインとしている。
同物件における「木」の取り組みとして特徴的な場所が2階ラウンジ。植物の専門家と空間デザイナーによる「公園のようなここちよさ」をデザインするparkERsがインテリアを監修し、間伐材を使った家具やグリーンを配置している。
ラウンジのテーブルは、東京都の檜原村で林業を営む東京チェンソーズと手掛けたもの。樹齢160年のスギや樹齢200年のヒノキから作られている。またラウンジには、ウッドチップを敷き詰めたエリアを配置するなど、様々な形で木と触れ合える設計になっている。そのほか、樹木の使用部分や産地等、使われている木材のエピソードを伝えるサインも設置している。
エントランスでも木の世界観を表現。エントランスとラウンジには、ロート製薬のべレアラボとの共同で開発した独自のフレグランスを空間演出として取り入れている。フレグランスのテーマは「森の空気」で、木立の中で深呼吸しているかのようなリフレッシュできる香りを追求した。
ラウンジのデッキには、海洋投棄プラスチックや廃棄漁網の再生素材を用いたMATER社のチェアを設置している。
間取りは1DK(約30m2)、1LDK(約50m2)、2LDK(約60m2)をラインアップ。1LDKがメインで過半数を占めている。そのほか特殊住戸として、最上階に木造住戸2戸、2階にロフト付き等を3戸用意。木造住戸では柱や梁、フローリングに天然木を採用している。2階の特殊住戸は、ラウンジなど共用部と同じフロアで天井が高いことを活かしたつくりとなっている。
賃料は30万円台が中心で、最上階の木造住戸は50~60万円となる。共用設備としては、2階のラウンジ内にテーブルとは別に、個室のワークスペースや、屋外側を向いたワークスペースを備えている。1階には店舗区画が設けられており、ドラッグストアが出店予定。
環境への取り組みに関しては、「木」を起点したものだけではなく、新芝南運河沿いという立地特性を活かし、「運河」を巻き込んだ取り組みにも注力。東京海洋大学の佐々木剛教授を招き、鉄炭電池の投下等による運河浄化体験活動等の、居住者向けイベントを計画している。