ニュース

GitHub Copilot、マルチモデルに進化 自然言語でアプリ開発「GitHub Spark」発表

GitHubは、年次開発者カンファレンス「GitHub Universe 2024」を開催し、AIを活用した開発者向けプラットフォームの新機能を発表した。AIアシスタント「GitHub Copilot」がマルチモデル対応となり、Anthropic、Google、OpenAIのAIモデルから選択可能になったほか、自然言語でアプリ開発ができる新ツール「GitHub Spark」も公開した。

GitHub Copilotは、生成AIがプログラミングにおけるコーディング支援を行なう機能である。従来の単一モデルからマルチモデル対応へ進化し、開発者はAnthropicの「Claude 3.5 Sonnet」、Googleの「Gemini 1.5 Pro」、OpenAIの「GPT-4o」などから最適なモデルを選択可能。

Copilot PilotでClaude 3.5 Sonnetを選択している状態

Anthropicの「Claude 3.5 Sonnet」は、公開されているすべてのモデルを上回る性能を持ち、GitHub上の実際の問題を解決する能力を測るベンチマーク「SWE-bench Verified」でや自然言語から正しいPython関数を生成する能力を評価する「HumanEval」でクラス最高のスコアを示している。今後数週間のうちにすべてのGitHub Copilot Chat、Visual Studio Codeと組織にパブリック プレビュー版を提供予定。

Googleの「Gemini 1.5 Pro」は、コード生成、分析、最適化などの一般的な開発者のユースケースに優れている。最大200万トークンという長大なコンテキストウィンドウを持ち、10万行以上のコードを処理。コードの各部分について修正提案や解説を行なうことができる。Gemini 1.5 Proは、今後数週間以内にGitHub Copilotの新しいモデルピッカーで選択可能となる予定。また、Visual Studio Code、およびVisual StudioのCopilot拡張機能でも利用可能になる。

新ツール「GitHub Spark」は、自然言語でマイクロアプリの開発を可能にする。クラウドリソースの管理を必要とせず、AI機能や外部データソースを統合するだけで、完全な機能を持つアプリを構築できる。初心者から経験豊富な開発者まで、自然言語を使ってアイデアを実現可能。

OpenAIやAnthropicのモデルを使用したプロンプトからアプリを構築し、リアルタイムでプレビューを確認しながら、フィードバックループを活用して反復的に開発を進めることができる。各バージョンは自動的に保存されるため、途中経過を比較しながら開発を進めることも可能。

さらに、アクセス権をカスタマイズすることでSparkを共有したり、ほかのユーザーがSparkをリミックスすることによって開発を進めることもできる。