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小さくなった新「Mac mini」 M4チップ搭載で94800円~
2024年10月30日 00:48
アップルは30日、M4/M4 Proチップを搭載した「Mac mini」を発表した。12.7cm四方と一段と小型化し、10月30日から予約を開始、11月8日から販売開始する。価格はM4搭載で94,800円から、M4 Pro搭載で218,800円から。
M4を搭載したMac miniは、M1モデルより最大1.8倍高速なCPUパフォーマンスと最大2.2倍高速なGPUパフォーマンスを実現。M4 Pro搭載Mac miniは、さらに一段と負荷の高い作業をこなせるという。また、前面と背面にポートを搭載し、M4 Proモデルでは高速なデータ転送速度のためにThunderbolt 5を初搭載する。
外形寸法は12.7×12.7×5cm(幅×奥行き×高さ)とM2搭載Mac mini(19.7×19.7×3.58cm)より設置面積を大幅に小型化した。重量は0.67kg(M4)/0.73kg。
この小型化は、Appleシリコンの高い電力効率と、空気をシステムの各階層に流し、すべての排気を底面から行なうサーマルアーキテクチャによって実現。アップルでは、「同じ価格帯で最も販売台数が多いWindowsデスクトップパソコンと比べると、Mac miniは20分の1のサイズで最大6倍高速」とアピールしている。
M4を搭載したMac miniは、10コアCPU、10コアGPUを備え、ユニファイドメモリは16GBから用意される。ストレージは256GBから。M4 Pro搭載モデルは、メモリ24GBから、ストレージ512GBから。
最大14コアのM4 Proは、マルチスレッドのパフォーマンスを向上。最大20コアのM4 ProのGPUは、M4のGPUと比べて最大2倍パワフルとしており、各チップともMac miniで初のハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応する。
Microsoft Excelのスプレッドシートの計算が最大1.7倍高速
MacWhisperでのオンデバイスAI音声テキスト変換が最大2倍高速
Adobe Lightroom Classicでのパノラマ画像の統合が最大4.9倍高速
Logic Proプロジェクトで最大1.8倍のオーディオエフェクトプラグインを適用
MotionでのRAMへのモーショングラフィックスのレンダリングが最大2倍高速
Blenderでの3Dレンダリングの完了が最大2.9倍高速
前面には2つのUSB Type-Cポートとオーディオジャックを装備。背面には、M4搭載Mac miniでではThunderbolt 4ポートを3つ、M4 Pro搭載Mac miniではThunderbolt 5ポートを3つ装備する。1000BASE-TのEthernetに対応し、オプションで10Gb Ethernetにも対応可能。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.3をサポートする。
Thunderbolt経由のディスプレイ出力のほか、HDMI端子も装備。M4搭載Mac miniは、最大2台の6Kディスプレイと最大1台の5Kディスプレイに対応。M4 Pro搭載Mac miniは、60Hzで最大3台の6Kディスプレイに対応できる。
OSはmacOS Sequoia 15.1で、米国の英語環境では、Apple Intelligenceに対応。作文ツールや、再設計されたSiriなどに対応する。Apple Intelligenceでは今後数カ月で順次機能強化予定。また、12月には、Siriと作文ツールにChatGPTが統合され、ユーザーはツール間を行き来せずにChatGPTの専門知識にアクセスできるようになる。
また、「初のカーボンニュートラルなMac」とし、環境対応もアピールしている。
なお、29日にはM4チップを搭載したiMacも発表されており、Mac miniと同様に11月8日から販売される。