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ポラール 上位譲りの機能を詰め込んだ新型GPSウォッチ「Vantage M3」

ポラール・エレクトロ・ジャパンは、コンパクトボディに最新のテクノロジーをフル搭載したと謳うGPSマルチスポーツウォッチ「Polar Vantage M3」を10月30日に発売する。価格は69,300円。カラーはナイトブラック、ゴールド・グレージュの2種類。

Polar Vantage M3 ナイトブラック
Polar Vantage M3 ゴールド・グレージュ

新型の「Vantage M3」は、上位機種「Vantage V3」の機能を継承しながら、軽量性とデザイン性を兼ね備えたミッドレンジモデルとして開発されたのが特徴。従来から機能と価格のバランスの良さで人気を博しているシリーズで、新型は「コンパクトな実力派」と紹介されている。価格は「Vantage V3」の93,500円を大きく下回り、価格ラインナップの隙間を埋めるモデルとなる。

複数のスポーツに取り組むユーザーが非常に多いことから、150種を超えるスポーツをサポート。パフォーマンス向上からリカバリー、日々の健康管理までマルチに活躍するモデルに仕上げた。デュアルバンドGPSに対応、内蔵オフライン地図(日本地図は無料ダウンロードで対応)を利用でき、ルートナビにも対応する。

裏蓋には最新世代の光学式心拍センサーである「Poalr Elixir」を搭載。血中酸素レベル測定なども上位モデルと同レベルの機能を搭載する。

光学式心拍センサー「Poalr Elixir」を搭載

ディスプレイはAMOLED(有機EL)に進化し、5つのボタン操作に加えてタッチ操作にも対応する。サイズは1.28型で、解像度は416×416ピクセル。表面ガラスはGorilla Glass 3.0。ディスプレイの視認エリアは前モデルの「Vantage M2」に比べ15%拡大している。

ディスプレイはAMOLED(有機EL)に進化

ハードウェアのスペックも上位モデル「Vantage V3」と同レベルを実現。前モデル「Vantage M2」と比較して、+129%の高速な275MHzのCPU速度、+36MB拡張した37MBのメモリ容量、0.64MBから著しく増強された32GBの内部ストレージにより、スムーズでストレスフリーな操作感を実現するという。

本体のコンパクト化に伴い、バッテリー容量は上位モデル「Vantage V3」に対して70%程度となる310mAh。バッテリー駆動時間は、運動計測時のデュアルバンドGPS+常時心拍計測モードで最大30時間、省電力モードで最大70時間、スマートウォッチモードでは最大7日間となっている。充電ケーブルは、モバイルバッテリーやPCなどと接続する側がUSB Type-C端子のケーブルを採用する。

アウトドア機能も充実、世界の地図を無料でダウンロードして使用できるオフラインの内蔵地図は、サードパーティアプリのkomootを使ってルートを作成可能、ターンバイターン方式のルートナビゲーション機能を時計の地図上で利用できる。

また目的地へのルートを青で、実際に辿ってきたルートを赤でわかりやすく示すブレッドクラムトレイル機能や、昇降速度・平均登坂速度(VAM)計測など、ポラールの最新のアウトドア機能を備え、屋外でのアクティビティをサポートする。

また、各種テスト機能を通じて、現状のパフォーマンス能力や回復度を把握でき、長期的なパフォーマンスを管理・分析できる。

睡眠・自律神経分析や体内リズムを可視化する日中活性ガイド機能も用意され、毎日の疲労度や回復度を把握でき、リラックスを促す呼吸エクササイズ機能などを活用して、日々の健康管理にも役立てられる。

なお、ほかのモデルにはない仕様として、「Vantage M3」は内蔵の充電式バッテリーの交換が可能になっている。従来モデルはバッテリー交換が必要な場合、本体ごと交換するしかなかったが、サステナビリティの観点を含め、バッテリーだけを交換できる仕様に改めた。これによりバッテリーの性能低下による修理費用なども抑えられることになる。バッテリーの交換作業はユーザーでは行なえず、ポラールのサービスセンターで受け付ける。

このほか本体とバンドをつなぐ部分は独自仕様を改め、一般的なバネ棒を使う仕様に変更されている。バンドの幅は22mm。

ケースは樹脂製。ベゼル(ディスプレイ外周のリング状パーツ)部分はステンレススチール製。防水性能は50m防水。通信機能はBluetooth 5.1。ANTはサポートされない。使用可能温度は-20℃~50℃。本体サイズはケース径が44.7mm、厚さが12.2mm。バンドを含めた重さが53g。

ポラール・エレクトロ・ジャパン 代表取締役の榊原伸司氏は、ポラールのMシリーズがランナーをはじめとして好評を得ている人気シリーズであるとし、新型の「Vantage M3」はトップモデルと比較して価格を抑えながら、フィンランドデザインを継承、有機ELやタッチ操作、最新世代の心拍センサーの搭載などで、機能面も劣らない内容であるとして、注目のモデルに仕上がっていることを紹介した。

同社はこのほか、新たなアンバサダーとしてランニングアドバイザー兼タレントの三津家貴也氏と契約を締結、24日の製品発表会ではトークセッションが開催され、ポラールの製品を使い、心拍数トレーニングにこだわって活動している様子が語られた。同イベントには、同じくポラールのアンバサダーでランナーとして活躍する古和田響氏(こわだ君)も登壇、お互いがポラールのウォッチを活用する方法が紹介された。

古和田響氏(左)、三津家貴也氏(右)がポラール製品について語った
1週間の結果から、7割がジョグ、3割が本気の走行というのが、バランスのとれたトレーニングになるとした
左から古和田響氏、ポラール・エレクトロ・ジャパン 代表取締役の榊原伸司氏、三津家貴也氏
榊原氏からは、学校や教育現場などBtoBの提供が拡大していることも紹介された